ニンニク            【大蒜】

野菜・その他

ニンニク            【大蒜】

【効き目】
疲労回復、血液循環、消化吸収、ホルモン分泌の促進など

ニンニクは、疲労回復の特効薬として、また精力がつく食品として昔から知られています。①毛細血管を広げ、血液循環をよくし活力を高める。②消化を助け胃腸の活動をささえる。③ホルモンの分泌を助ける。④寄生虫駆除や強力な殺菌作用がある。⑤ビタミンB類の吸収をよくし、細胞を元気づけ、全身の気力を増すという薬効に富んでいます。しかし、強烈な臭いは好きな人もいますが、たいてい敬遠されます。臭みを抜くためには、熱を加えると臭気をつくる分解酵素も飛び、薬効も変わりません。ニンニクにはアリチアミンといってビタミンB1に結びつく成分があって、腸内でビタミンB1の合成を助け、有効菌を育てる、大変重要な働きををします。甘いものや白米の食べ過ぎはビタミンB1不足になるから、食生活の中にビタミンB1が多いニンニクを効率よく利用したら健康向上にも大いに役立ちます。

にんにくの歴史
にんにくは、エジプトでは古くから栽培が行われていたといわれています。紀元前の古代エジプト時代、王たちがピラミッドの建設に従事した労働者ににんにくを食べさせ、重労働に耐えられる活力をつけさせたという記録が残っています。エジプトで汎用されたにんにくは、地中海沿岸から古代ギリシャ、ローマに伝わりヨーロッパ全土に広がっていったといわれています。東洋へは、エジプトからアラブ諸国、さらにインドへと伝わっていきました。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」には、にんにくは鼻風邪や排尿困難、てんかん、喘息、食欲不振、胃潰瘍、体力減退、胃腸障害、神経疲労などに効くとの記載がされています。中国では紀元前140年頃、漢の武帝の時代ににんにくが伝えられたといわれています。紀元前500年頃著された神農本草経にも大蒜(おおびる)として記載されています。1596年、明代の医師である李時珍が著した本草網目にもにんにくの薬効についての記載があります。にんにくは中国、朝鮮半島を経て日本へ伝えられ、古事記や日本書紀にも主に消化や鎮痛、解熱、強壮などの薬用、魔よけに用いられていたという記述が残っています。また戦後には香辛料として頻繁に利用されるようになりました。

にんにくに含まれている成分とその性質
にんにくには硫化アリルの一種であるアリインが多く含まれています。にんにくを切ったり、すりおろしたりすることでにんにく中のアリナーゼと呼ばれる分解酵素が働き、にんにく独特の臭いであるアリシンが生成されます。アリインやアリシンのことをアリル化合物と呼びます。このアリル化合物がビタミンB1と結合しやすく、アリチアミンと呼ばれる物質に変化することで、より体内への吸収が高まり疲労回復に役立ちます。アリシンは油と一緒に調理することで、分解されにくくなりその作用が高まります。アリシンは体内で胃の消化液の分泌を活発にし、食欲を増進させたり、ビタミンB₁の吸収を高めたりするなどの働きをしているため、ビタミンB₁を多く含む豚肉や大豆などと一緒に食べると良いといわれています。また、アリシンは加熱するとスコルジニンと呼ばれる有効成分に変化します。スコルジニンは毛細血管を拡張して、細胞の生まれ変わりである新陳代謝を活性化する働きがあります。新陳代謝が衰えてくると、メラニン色素が肌の内部に残ってしまい、シミや肌あれの原因となります。その他にも、にんにくにはビタミンB群やリン、カリウムなどのミネラル類が多く含まれています。

にんにくの口臭の消し方
にんにく料理を食べた後、口の中には特有のにおいが残りますが、この際、ある程度にんにくのにおいを抑えることができる方法がいくつかあります。

コーヒー豆を噛む
炒ったコーヒー豆を5、6粒よく噛んだ後、水やお湯で口をゆすぎます。コーヒー豆に含まれている消臭効果を持つフルフリール基と呼ばれる物質が、にんにくの臭い成分と結びつくことで、にんにく特有のにおいが消えます。また味噌汁を飲むことも一法です。コーヒー豆と同様に大豆の中にフルフリール基を持った成分が入っているからです。

牛乳を飲む
牛乳のたんぱく質がにんにくの臭み成分と結合し、胃に流れ込みます。にんにくの臭みを取るために牛乳を飲む場合は、一気に飲まず噛むようにしてゆっくり飲むことが大切です。

ガムを噛む
ガムに含まれている香料や、その他の特殊成分がにんにくのにおいを隠します。また、ガムを噛んでいると唾液の分泌が高まります。唾液中のたんぱく質がにんにくのにおい成分と結びつくため、においが消えます。

加熱してにんにくのにおいを消す
にんにくは加熱すると、におい成分をつくり出す酵素が壊れるため、生で食べるほどの強いにおいは出ません。また、酵素は酸やアルカリに弱いため、にんにくを酢漬けにするとにおいがほとんど取れます。

ニンニクの効果

疲労回復効果
ニンニクに含まれているアリシンとビタミンB1には、疲労を回復させる効果があるといわれています。アリシンはビタミンB1と結合すると体内に吸収されやすいアリチアミンと呼ばれる成分に変換されます。アリチアミンは活性持続性型B1とも呼ばれています。変換されることによって、長く血液中に留まることが可能になり、長時間に渡って疲労回復のために利用されます。また、アリシンにはビタミンB1の吸収を高める働きもあります。ビタミンB1は食事から摂った糖質をエネルギーに変えるために必要とされる栄養素です。糖質をエネルギーに変える力が低下してしまうと、疲労物質である乳酸が溜まりやすくなり、疲労を感じるようになります。
アリシンとビタミンB1の相乗効果によって、疲労を回復させる働きがあると考えられています。ニンニクを細かく刻んだり、すりおろしたりしてにんにく臭を出すことによって、よりアリシンの効果が高まります。

冷え性を改善する効果
​​アリシンに熱が加わることで変化したスコルジニンと呼ばれる成分には血行を良くする作用があるため、冷え性の改善に効果が期待できます。冷え症とは血行不良によって体の部位が極端に冷たくなることをいいます。特に末端である手足に冷えを感じることが多いといわれています。冷え症が長く続くと肌荒れや肩こり、腰痛、関節の痛み、むくみ、便秘、抵抗力の低下などの症状が現れる場合があります。
冷え性は特に女性に多いといわれており、男性と比べ筋肉量が少ないため熱の生産量が少なく、月経で血液が減少しがちなことが要因として考えられています。

動脈硬化を予防する効果
動脈硬化とは動脈の弾力性が失われ、硬くなった状態をいいます。進行すると血管の中にコレステロールが溜まり、血液の流れが滞ります。血管の老化現象ともいわれており、悪化すると脳出血や脳梗塞、眼底出血などの病気の一因になります。
コレステロールには、悪玉(LDL)コレステロールと、善玉(HDL)コレステロールがあります。悪玉コレステロールは生活習慣病の原因となり、善玉コレステロールは余分なものを肝臓に運ぶ働きをします。ニンニクに含まれているアリシンには血流を改善する効果に加え、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります。コレステロールの増加を抑えて血液が固まるのを遅らせるため、動脈硬化予防に効果が期待できます。また、スコルジニンには血管を拡張し、血液の流れをスムーズにすることで、血圧を下げたり、血中の余分なコレステロールを排除する働きがあります。

免疫力を高める効果
人間の体には外部から入ってくる細菌やウイルスから身を守るための免疫機能が備わっています。免疫力は加齢やストレス、活性酸素などの影響で少しずつ低下していきます。免疫力が低下し弱っているところに細菌やウイルスなどが侵入してくると、病気にかかりやすくなります。ニンニクに含まれているアリシンやその他の硫化アリル類には強力な殺菌効果があり、細菌やウイルスにも効力を発揮するため、風邪などの感染症にかかりにくくなります。

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※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p123
わかさの秘密
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