オオバコ  【大葉子】

薬草・野草

オオバコ【大葉子】

【効き目】
咳止め、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの予防、むくみ、歯痛など

オオバコは最近では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの予防にも有効と分かり、ますます評価が高くなりました。抗脂肝作用もあるとのことで肝臓病対策にも重要視されています。全国どこにでも道端や空き地などで多く見られ採取も容易です。夏に花穂のできた頃に全草を採集して水洗いし日干しして乾燥させて使います。秋になると一本の茎にたくさんの実をつけます。実の中に詰まっている黒い種子を乾燥したものが「車前子」です。これは咳止めの薬としても有名です。漢方で生薬として使われる時は、全草はシャゼンソウ(車前草)、種子はシャゼンシ(車前子)と呼ばれます。荷車や牛車、馬車の通るような道によく繁茂していたことでしょう。これは、オオバコの種子に多糖類が含まれており、水や雨に濡れるとネバネバし、それが動物や人間の足、車の車輪などに付着して運ばれ、あちこちに繁殖していることによります。葉の部分もとても丈夫で、人間に踏まれたくらいでは傷つきません。何ともたくましいオオバコですが、踏みつけられないような場所では他の植物よりも草丈が低いため、陰になって逆に生存競争に負けてしまいます。このようにあえて人や動物がよく通る道に生え、踏みつけられながら育つ植物を「踏み跡植物」といい、オオバコはその代表格なのです。

のどの調子を整える効果

オオバコの全草に含まれるフラボノイドのプランタギ二ンには、呼吸中枢に作用して呼吸運動を緩和し、のどの調子を整え、咳を抑える働きがあります。また、気管や気管支の分泌を促進する作用により、痰がきれやすくなります。オオバコの全草から抽出されたエキスは、一般の鎮咳去痰薬の成分としても用いられています。

腸内環境を整える効果

種皮に多い水溶性食物繊維は、水分と一緒に摂ると腸内で大きく膨らみます。それにより大便のカサが増してやわらかくなると共に、腸が刺激されてぜん動運動が活発になり、便通が改善します。善玉菌を増やし有害物質を排出してくれるので、腸内細菌のバランスを整え、大腸がん予防にも有効です。

生活習慣病の予防・改善効果

種皮に含まれる食物繊維には、脂肪を吸着して排出することでコレステロール値の増加を抑えたり、食物の消化を遅らせて、急激な血糖値の増加やインシュリンの分泌を抑制したりする働きがあります。そのため、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化、肥満など生活習慣病の予防改善効果が期待できます。

オオバコの効果

のどの調子を整える効果
オオバコには消炎作用や保湿作用があるプランタジンという成分が含まれるため、のどの調子を整え、咳を抑える効果があります。さらにオオバコにはアウクビンという成分も含まれており、粘液の分泌を促進する作用や粘膜を修復する作用があります。そのため、のどの気道の粘膜の調子を整えます。

腸内環境を整える効果
オオバコの種子は30%も粘液を含んでいるため、お腹の調子を整える効果があります。オオバコの種子が腸内で膨張することで、腸内を拡張化させるため、整腸効果があります。また、腸のぜん動運動に作用するため、便秘に対する効果も期待されています。過敏性腸症候群の患者に対して便秘や下痢の解消と腹痛の改善効果が見られました。

生活習慣病の予防・改善効果
オオバコにはコレステロール値や血糖値の降下作用があるといわれています。高血圧にも良いとされ、中国ではオオバコの種子を高血圧に用いており、種子のアルコール抽出物でイヌやネコの血圧を低下させたという報告があります。血液中のコレステロールが増加しすぎると、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こします。臨床研究では血清コレステロール値、LDLコレステロール値、血中脂質の量を低下させることもわかっています。様々な効果があるため、生活習慣病を予防する効果が期待できます。

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※参考文献一覧

東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p20

日本メディカルハーブ協会

https://www.medicalherb.or.jp/archives/182131#:~:text=オオバコの葉を煎じ,有用な植物でもあります%E3%80%82

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