カキドオシ 【垣通し】

薬草・野草

カキドオシ 【垣通し】

【効き目】
腎臓病、糖尿病、胆石など

4〜5月頃、淡い紫色の愛らしい花をつけるカキドオシは一般になじみ深い薬草です。茎が伸びて垣根を通り抜けるほど元気なので「垣通し」と呼ばれるようになりました。漢方では「連銭草」と名付けられて大切にされています。日本でも古くから子供の疳の虫を治す民間薬として使われ「疳取草」(かんとりそう)とも言われてます。陽性なこの薬草は、陰性体質、虚弱体質の体質改善にも適用できます。胆石、肝臓病、結石、糖尿病、神経痛、気管支炎、肺炎、風邪の人に効果があり、特に血糖降下作用が強いことが科学的にも認められています。健康茶として飲めば、健康維持やダイエットに良いとされており、血糖値の上昇を抑え、糖尿病予防にも用いられます。また、成分の利尿作用で、さまざまな結石の改善に役立つと言われています。

カキドオシに含まれる有効成分

カキドオシには、ウルソール酸やコリン、サポニン、リモネン(精油)、カリウム塩などさまざまな有効成分が含まれています。それらの有効成分による効能や作用の一例をご紹介します。

ウルソール酸

リンゴの皮に豊富に含まれているというウルソール酸。筋肉の萎縮を防止する作用があることから、減量時の筋力を維持する目的で利用されることもあります。また血糖値やコレステロール、中性脂肪の低下にも役立つと言われており、生活習慣病改善のために積極的に摂取したい成分です。近年では抗炎症作用やシワ改善効果も注目されています。

コリン

卵黄などに含まれるコリンは、血管を拡張させる効能があります。この効能によって血圧が低下し、高血圧の改善や予防に役立ちます。日本人の高血圧患者は4300万人にのぼるといわれているため、今はまだ正常値という人も予防を心掛けておくのがおすすめです。

サポニン

サポニンには、抗酸化作用や血糖値の上昇を抑える、肝機能を整えるなど、さまざまな効能があります。サポニンはさまざまな植物に含まれる成分ですが、大豆サポニンや高麗人参のサポニンなど植物によって特有の作用をする場合もあります。

リモネン(精油)

リモネンは精油の一種。抗菌作用や免疫細胞の活性化に加え、代謝をあげる効果が期待できるのでダイエットにも役立つと言われています。

カリウム塩

カリウムは、ナトリウムの吸収を抑制し尿として排出しやすくする作用があり、これによって血圧を低下させる効能が期待できます。また腎臓病の改善にも役立つ成分です。

カキドオシの効能・効果

糖尿病予防
カキドオシには血糖値、コレステロール値を抑制する作用が、糖尿病予防に効果があると言われています。

結石改善
カキドオシにはサポニンとタンニンが多く含まれており、腎臓や膀胱、尿路などにできる結石を取り去る効果があるとされています。

気管支炎の改善
カキドオシに含まれているサポニンには、筋肉のけいれんを抑える鎮静作用や、体内の炎症をやわらげる作用があるので、咳や気管支炎、ぜんそくなどの改善効果があります。

小児の疳の虫の改善
カキドオシは別名カントリソウとも呼ばれ、古くから子供の疳の虫をとるのにつかわれており、神経質で虚弱な体質に煎服したとされています。小児に服用する際は蜂蜜などを加えるのもいいでしょう。

リラックス作用

ペパーミント様精油化合物が含まれており、神経の高ぶりを抑えてリラックス効果も期待されます。

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※参考文献一覧

東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p22

BOTANIKA

カキドオシとは?薬草としての特徴や効果や煎じ方・食べ方をご紹介!
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