タマネギ          【玉葱】

野菜・その他

タマネギ          【玉葱】


【効き目】
高血圧、動脈硬化、肩こり、不眠症の解消など

タマネギには、ニンニクやネギと同様に、アリインという物質が含まれ、これにアリナーゼという酵素が働いてアリシンとなってビタミンB1と結合してアリチアミンになる。この物質はビタミンB1に比べて20倍以上吸収されやすく、腸の働きを助けます。百歳以上になっても元気に働く長寿者は、必ず腸が丈夫でビタミンB1を腸で合成できる力をもっているという。この腸の働きを助けるもののひとつにタマネギがあります。食欲不振、便秘、不眠、活力減退など、食べ過ぎ、飲み過ぎや、アンバランスな食事でビタミンB1が不足して起こることが多いので、タマネギが有効とされるのもそのためです。酒飲みはビタミンB1不足になりやすい。その上、酒の肴が刺身、肉などの動物性食品や、甘いものが多いと一層マイナスとなる。タマネギを食べるとアルコール障害を防ぐことにも役立つ。細胞が硬化すると血圧が高くなる。この硬化は老化にもつながる。タマネギは血液の流れをよくして体を温め、コレステロールの吸収を抑えて血圧を下げる働きもする。ことに茶色の外皮にその効果が多い。皮にはケルセチンという物質が多く含まれ、抗アレルギー作用があるので喘息やアトピーにも大切です。とても捨てられない部分です。

たまねぎの歴史
たまねぎはシュメール人によって、約6000年前にはすでに栽培が行われていたと考えられています。紀元前3000年頃には古代エジプトでも食用とされており、古代ギリシャや古代ローマでも栽培が行われていました。たまねぎがヨーロッパ全域に広まったのは16世紀頃で、栽培が始まったのは17世紀になってからだといわれています。17世紀にはアメリカへ、19世紀には中国へ伝播したと伝えられています。
日本へは江戸時代に長崎県に伝わってきました。スウェーデンの植物学者であるツンベルクが記した「江戸参府随行記(1775年)」には、たまねぎが長崎県で栽培されていると書かれています。しかし、たまねぎの本格的な栽培は明治時代以降に、北海道と関西で始められたといわれています。現在では全国的に栽培されており、だいこん、キャベツに次ぐ第3位の野菜の収穫量を誇っています。

たまねぎに含まれる成分と性質
たまねぎには、たまねぎ特有の辛みや香り成分であるアリシンが含まれています。アリシンは硫化アリルの一種です。アリシンは体内で胃の消化液の分泌を活発にし、食欲を増進させたり、ビタミンB₁の吸収を高めたりするなどの働きをしています。そのため、ビタミンB₁を多く含む豚肉や大豆などと一緒に食べると良いといわれています。またアリシンは水溶性の成分のため水にさらすと溶け出し、さらに加熱に弱い性質を持つため調理の際は注意が必要です。たまねぎに含まれているアリシンを無駄なく摂取するには、水にさらす時間を短くし、そのまま生で食べることが良いとされています。切ったたまねぎは15分ほど空気に触れさせてから調理すると、加熱してもアリシンが壊れにくくなるといわれています。

たまねぎと涙
たまねぎを包丁で切っていると、鼻がツンとして涙が出てきます。これはたまねぎの細胞が壊れて、アリシンがもれ出すためです。硫化アリルは揮発性の催涙(さいるい)物質のため、この成分が鼻や目の粘膜に触れることで涙が出てきます。

タマネギの効果

動脈硬化を予防する効果​
動脈硬化とは動脈の弾力性が失われ、硬くなった状態をいいます。進行すると血管の中にコレステロールがたまり、血液の流れが滞ります。血管の老化現象ともいわれており、悪化すると脳出血や脳梗塞、眼底出血などの病気の一因になります。コレステロールには、悪玉(LDL)コレステロールと、善玉(HDL)コレステロールの2種類があります。悪玉コレステロールは肝臓からコレステロールを全身に運び、善玉コレステロールは余分なコレステロールを肝臓に運ぶ働きをします。たまねぎに含まれているアリシンには血液をサラサラにする効果に加え、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります。コレステロールの増加を抑えて血液の凝固を遅らせるため、動脈硬化予防に効果が期待できます。

血流を改善する効果
たまねぎに含まれているアリシンには、血流を改善する効果が期待されています。
血液が汚れてドロドロになると、全身の細胞の新陳代謝が悪くなるため、体の疲れや免疫力の低下につながり、病気にかかりやすくなります。アリシンには血液の凝固を遅らせ、血流を改善し血栓をできにくくする働きがあります。

疲労回復効果
たまねぎに含まれているアリシンには、疲労回復効果があるといわれています。
アリシンはビタミンB1と結合するとアリチアミンに変換されます。変換されることによって、長く血液中に留まることが可能になり、長時間に渡って疲労回復のために利用されます。また、アリシンにはビタミンB1の吸収を高めまる働きもあります。ビタミンB1は食事から摂った糖質をエネルギーに変えるために必要とされる栄養素です。糖質をエネルギーに変える力が低下してしまうと、疲労物質である乳酸が溜りやすくなり、疲労を感じるようになります。アリシンとビタミンB1の相乗効果によって、疲労を回復させると考えられています。

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※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p113
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/onion/

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