カリフラワー  【花菜】

野菜・その他

カリフラワー    【花菜】


【効き目】
消化不良、胃もたれ、めまい、耳鳴り、足腰のだるさ、物忘れなど

胃の働きをととのえて、胃もたれ、消化不良などの胃腸の不調に効果があります。また腎を補い、骨や筋肉を丈夫にする働きもあります。耳鳴り、めまいや記憶力低下、足腰の衰えなど、加齢による症状の予防に有効です。抗酸化作用があるビタミンCのほか、免疫力を高め、がん予防が期待されるイソチオシアメートが豊富です。カリフラワーとは、冬から春に旬を迎えるアブラナ科アブラナ属の花野菜です。カリフラワーという名前には「キャベツの花」という意味があります。カリフラワーの白い部分はつぼみの集まりで、日本では特にこのつぼみの白い品種が好まれて食べられます。そのためつぼみができると外葉でつぼみを包むようにして日光を遮り、黄色く変色することを抑えます。

カリフラワーの歴史
カリフラワーは地中海を原産地とし、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及しました。現在は、カリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的ですが、当時はカリフラワーのほうが広く普及していました。

カリフラワーの種類

・スノークラウン
日本国内で一般的に流通している早生の品種です。

・スノーニューダイヤ
中早種で、収穫時期はスノークラウンよりもやや遅く、12月以降に収穫されます。純白で形のよいつぼみが特徴です。

・オレンジブーケ
名前の通りつぼみの表面がオレンジ色をしています。加熱しても色は変化しません。

・バイオレットクイン
日本国内での収穫量はごくわずかで、つぼみは紫色をしています。この紫色はアントシアニンの色素によるもので、つぼみが白い品種よりも栄養価が高いといわれています。加熱するとつぼみは紫色から緑色に変化します。

・ロマネスコ
黄緑色のつぼみをしており、形もゴツゴツとした円錐状になっていることが特徴的です。イタリアの伝統的な品種で、カリフラワーとブロッコリーを合わせたような味わいがあります。

おいしいカリフラワーの選ぶポイント
つぼみが開花しておらず、全体的に白く丸みがあり、重みのあるものがおすすめです。葉が新鮮で茎が伸びすぎず、変色していないものが質がよく新鮮だといわれています。

カリフラワーの保存方法
20℃以上の暖かいところで保存するとつぼみが開花してしまうことがあるので注意が必要です。そのため濡らしたペーパータオルにカリフラワーを包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保管してください。時間が経つと白いつぼみがくすんで変色してくるので2~3日で食べきることをおすすめします。

カリフラワーに含まれる成分と性質
カリフラワーにはビタミンCや葉酸、ビタミンKが豊富に含まれています。特に、ビタミンCの含有量は淡色野菜の中でトップクラスです。生食では100gで1日の必要量の80%以上が摂取できるといわれています。また、カリフラワーに含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいという特性を持っており、茹でても1日の必要量の50%以上が摂取できるといわれています。他にも、カリフラワー特有のイオウ化合物であるMATSや血栓を防止してくれるアリルイソチオシアネート、解毒機能を持つグルコシノレートなどの成分が含まれています。

〜豆知識〜変色してしまったカリフラワーのおいしい食べ方
色が変わってしまったカリフラワーは少量の小麦粉と牛乳または酢、レモン汁を加えて茹でるとアクが抜け、白く戻ります。また、煮崩れも防ぐことができおいしく食べられます。

カリフラワーの効果

カリフラワーに豊富に含まれるビタミンCは美容効果が期待できるビタミンの代表的存在です。人間の皮膚は、紫外線の刺激を受けるとアミノ酸のひとつであるチロシンが、チロシナーゼという酵素の働きによってメラニンという黒い色素に変わります。シミ・そばかすは、このメラニン色素が沈着することによって起こります。ビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害することでメラニン色素の沈着 (シミ)を防ぎ、透明感のある肌を維持する効果があるため美白効果が期待できます。
また、ビタミンCはコラーゲンの合成を助けて肌のしわを防いだり、傷ややけどの治りを良くします。

免疫力を高める効果
カリフラワーに含まれるビタミンCは免疫力を高め、風邪の予防に効果があります。風邪をひきやすい人は血中のビタミンC濃度が低いことや、風邪をひいたときには低かったビタミンC濃度が、回復するにつれて徐々に高くなるということがわかっています。ビタミンCは、体内に侵入した病原菌を攻撃する白血球の働きを強化し、さらにビタミンC自らも病原菌を攻撃して免疫力を高めます。また、ビタミンCがコラーゲンを生成し、細胞がしっかり固められることによって、風邪などのウイルスを体内に侵入させにくくすることができます。

ストレスをやわらげる効果
人間の体はストレスにさらされると、それに対抗するために副腎からアドレナリンを分泌して血圧や血糖を上昇させ、防衛体制をとります。アドレナリンが使われると不足分を補うために生成されますが、アドレナリンの生成にビタミンCが使われるため、ビタミンCはストレスで激しく消費されます。ストレスは、不安やプレッシャー、緊張などの精神的なストレスだけではありません。寒さ・暑さや睡眠不足、騒音、喫煙などもストレスの要素です。激しい運動をした時や、病原菌に感染した時にも通常よりビタミンCの必要量が増加します。ストレスにさらされやすい環境で生活をしている方は、しっかりとビタミンCを摂ることが大切です。

老化や病気から体を守る効果
カリフラワーには老化や病気から体を守る効果があります。カリフラワーには特有のMATS(メチルアリルトリスルフィド)が含まれており、強い抗酸化作用を持っています。MATSの持つ抗酸化力は血管中に血栓ができることを防止する働きがあります。他にも辛み成分でもあるアリルイソチオシアネートやコレステロールの吸収を抑制するフィトステロールも血栓の予防や動脈硬化の予防に役立ちます。また、カリフラワーには解毒機能を強化してくれるグルコシノレートが含まれています。グルコシノレートは老化を促す物質を解毒する酵素の働きを高めます。そして、体外に老化を促す物質を排出します。人間は血管とともに老いるともいわれています。子どもの頃の血管はゴムのように弾力性があり、透明度も高いのですが年齢とともにだんだんと弾力性も透明度も低くなっていきます。そして内側にコレステロールなどの脂質がたまると、血管がゴムホースのように硬くなってしまいます。血管の老化は狭心症や心筋梗塞、脳卒中などにつながりますので、栄養バランスのよい食生活や運動を適度に行うなど健康的な生活を送りましょう。

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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p162
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/cauliflower/

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