エキナセア   (キク科)

ハーブ

エキナセア    (キク科) 和名    ムラサキバレンギグ

【効き目】
創傷治癒、風邪、インフルエンザ、膀胱炎、カンジタなど

エキナセアは北米の先住民がもっとも大切にしたといわれるハーブで、伝染病や風邪対策に用いられていました。19世紀末にはヨーロッパで栽培が始まり、またアメリカでも医師が積極的に用いるなど、世界中に広まりました。比較的丈夫で育てやすく、園芸でも人気が出てきています。現在は臨隔床実験によって、風邪のひきはじめやインフルエンザの初期にも活用され、予防効果も期待できます。体調が悪くなる前にブレンドしておいたものを常備するのがおすすめです。ハーブティーブレンドで風邪が流行する時期に飲むのがよいでしょう。日本ではドライのハーブテイー活用が一般的ですが、カプセル剤やチンキ剤なども販売されています。あらかじめブレンドしたハーブテイーをストックしたり、ウォッカなどに漬けてチンキ剤を常備しておくと便利です。また、チンキ剤を薄めて湿布の要領で塗布するなど、治りにくい傷を治すサポートをします。エキナセアは、北米原産のキク科の植物で、夏から秋にかけて紫色の花を咲かせます。花の中央がトゲのように見えることから、ギリシャ語でハリネズミを意味する「echinos(エキノース)」を語源として、エキナセアと名付けられました。薬用とされるエキナセアの種類には、卵形の葉を持つエキナセア・プルプレア、草の丈が最も小さいエキナセア・アングスティフォリア、4~9cmの大きな花を咲かせるエキナセア・パリダの3つがあります。
この3種のエキナセアの中で、特に栽培が盛んであり研究が進められている種類は、エキナセア・プルプレアです。

※ポイント
膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症、疲れからくり返し発症しやすいカンジタ、ヘルペスなどにも有効とされています。


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エキナセアの有効成分

エキナセアに含まれる多糖類や糖たんぱく質、フラボノイドには、免疫機能を高める働きがあります。免疫機能とは、体内に入ってきた病原菌やウイルスから体を守るための仕組みであり、生物の体に本来備わっているものです。菌の侵入を最初に防ぐのは、のどや鼻の粘膜と皮膚です。ここで防げなかった菌は、血液中の食細胞によって取り込まれます。それでもなお防ぎきれなかった場合には、白血球によって攻撃されます。しかし、免疫機能は生活習慣によって左右されるといわれており、疲れが溜まる・不規則な生活習慣が続くと、この免疫機能が正常に働かなくなり、病原菌やウイルスに抵抗する力が低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。エキナセアに含まれる有効成分が免疫機能を高め、病気にかかりにくい健康な体を維持することが期待できるのです。

摂取上の注意
風邪の予防のためにエキナセアを摂取する場合は、2週間続けた後に、1週間休むというサイクルを繰り返すと効果的だと考えられています。また、ドイツのコミッションEでは、エキナセアを8週間以上連続で摂り続けないように警告しています。
これは、エキナセアを長期間摂取し続けると、エキナセアの効果が薄れてくる可能性があるためです。また、結核や白血病、膠原(こうげん)病、AIDS、自己免疫疾患などの患者の場合、免疫機能が低下する恐れがあるため、エキナセアの摂取は避ける必要があります。エキナセアはキク科に属する植物のため、キクにアレルギーを持つ人は注意が必要です。妊娠中・授乳中の人が接種する際には医師への相談がすすめられています。エキナセアの摂取量によっては、発熱・吐き気・下痢などが起こることがあります。

エキナセアの効果

風邪やインフルエンザを予防する効果
古くから「風邪は万病のもと」といわれているように、風邪の症状を放置すると、気管支炎や肺炎など、様々な病気を引き起こすことがあります。エキナセアには、免疫機能を高める働きがあり、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する作用があります。エキナセアに含まれる多糖類が、マクロファージを活性化させ、免疫系全体の機能を高めてくれます。マクロファージは体内に入ってきた細菌やウイルスを発見すると、すぐに免疫系全体に警報を発揮する役目と、細菌やウイルスをマクロファージの中に取り込み、酵素で殺菌処理する2つの役目を担っています。
1992年、ドイツで風邪やインフルエンザに感染しやすい108人を対象にエキナセアを投与したところ、風邪をひく回数が36%減少したほか、治るまでの期間が短縮される・症状が緩和されるといった結果が得られました。また、エキナセアは風邪やインフルエンザの予防だけではなく、頭痛・のどの痛み・鼻炎・気管支炎・咳や発熱の緩和などの作用があるとされています。一般に、エキナセアは風邪やインフルエンザの初期段階に摂取すると効果的といわれています。

アレルギーを改善する効果
アレルギーは、本来排除する必要のないものにまで免疫機能が過剰に働くことによって引き起こされます。環境や体質のほかに、生活習慣の乱れやストレスなども原因とされています。エキナセアは、免疫機能を高め、正常に働かせることによって、アレルギーの症状を改善する作用があります。体内にアレルギーを引き起こす物質が侵入すると、マクロファージはナチュラルキラー(NK)細胞に指令を出します。NK細胞の活性化が、抗体をつくるB細胞や抗体をつくるように命じるT細胞に作用することから、エキナセアは花粉症などのアレルギーの改善にも役立ちます。

むくみを改善する効果
体内の水分は細胞や血液の中などにバランスよく分布し、栄養や酸素を体中に運ぶほか、老廃物を排出するといった重要な働きを担っています。しかし、何らかの原因でそのバランスが崩れることによって、むくみが生じます。また、女性は男性よりもむくみを感じやすいといわれています。筋肉の量が少なく、血管も細いため、下半身から心臓へと血液を送り返す力が弱いことが大きな要因です。月経前にむくみやすいのは、排卵から月経までの期間は体内に水分を抱え込みやすくなるためです。また、更年期の症状としてむくみが挙げられます。さらに、極端なダイエットや塩分を摂りすぎるといった食生活が原因でむくみが生じることもあります。すぐに解消するものであれば問題はありませんが、長期間むくみが続く場合は、腎臓などの病気が疑われるので注意が必要です。エキナセアは、老廃物の排出を促進する働きがあり、むくみの改善に効果を発揮します。

尿に関するトラブルを改善する効果
年齢とともに感じやすい尿に関するトラブルは、水分を摂りすぎたなどの一時的なものであれば問題はありませんが、毎日続くようであれば、何らかの炎症を起こしている可能性があります。男性の場合、50歳頃から夜中に何度もトイレに行きたくなる・尿が一度にすっきり出ないといった排尿障害が増加します。これらの症状は、年齢とともに前立腺が肥大し、尿道が圧迫されることが原因とされています。
また、女性の場合、男性に比べて尿道に雑菌が入りやすく、尿が出るときに痛みを感じる・尿に濁りがある・残尿感があるといった症状が引き起こされやすいといわれています。エキナセアには抗炎症作用があり、これらの尿に関するトラブルを改善するのに効果的です。

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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p53
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/echinacea/

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