バナナ  【甘蕉】

果実

バナナ     【甘蕉】


【効き目】
ストレス、ゆううつ感、不眠など

体を冷やして解熱する作用があります。発熱や炎症を鎮めます。トリプトファンを多く含むのでストレスや憂鬱感、不眠にも良いでしょう。カリウムや食物繊維が豊富なリンゴと一緒にいただくと、むくみや高血圧、便秘改善に効果が期待されます。バナナは、バショウ科バショウ属に属します。高さが2~10mになるため、まるで木のように見えますが、実際は多年生植物です。木のように見える部分は、柔らかい葉が重なり合ってできた茎です。1本の茎には約10〜15房のバナナがなり、初めは下を向いて実りますが、太陽の光に向かいだんだん上に曲がりながら成長していきます。世界各地で栽培されているバナナは大きく生食用と料理用の2つに分けられます。世界中には約300種類以上もの品種があるといわれています。日本で出回っているバナナの約8割がフィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュと呼ばれる品種のバナナです。他にも、通称モンキーバナナと呼ばれる小型のセニョリータ、レッドバナナとも呼ばれる果皮が赤茶色のモラードなどの品種があります。

〜豆知識〜バナナの種
普段見かけるバナナには種はありませんが、大昔の野生のバナナには、あずき粒程の大きさの種がぎっしりと詰まっていました。現在、一般的に売られているバナナを輪切りにすると中心部に小さな黒い点がありますが、これはバナナの種のなごりです。遺伝子に突然変異が起こり、バナナの種がなくなりました。人間にとって種がないバナナは食べる部分が多く都合が良かったため、大事に育てられ定着したと考えられています。種がないバナナは、根から出る新芽を利用して増えるため、種子がなくても増えることができます。フィリピンやマレーシア周辺では今でも種がある野生のバナナが残っており、現地の人々に食べられています。

バナナの原産地・生産地
バナナの原産地は、東南アジアの熱帯地域です。バナナは、約4分の3が生食用、その他が調理用として赤道をはさんだ北緯30゜から南緯30゜の間の熱帯・亜熱帯地域で生産されています。日本で出回っている多くのバナナはフィリピン産の生食用バナナです。他にもエクアドル、台湾などからも輸入されています。日本国内では沖縄などの温暖な地域で僅かに生産されています。成熟した黄色いバナナには、日本の農作物に被害を及ぼす可能性のある害虫が寄生している恐れがあるため、黄色く熟したバナナの輸入は植物防疫法により禁止されています。そのため、日本に到着したばかりのバナナは全て未熟な青いバナナで、追熟させて黄色くしてから店頭に並べられます。

バナナの歴史
バナナの歴史はとても古く、紀元前8000年~3000年頃には東南アジア地域で食べられていたといわれています。その後、インドや東アフリカなどに伝わり、エジプトなどにも交易品として持ち込まれていました。15世紀に入り、西アフリカから中央アメリカや南アメリカへ伝えられたとされています。日本では1903年4月10日から正式に台湾からバナナが輸入されるようになりました。昭和初期まではお土産品や病気の時にしか口にできない高級な果物でしたが、輸入拡大に伴い、一年を通して手頃な価格で手に入れることができる身近な果物になりました。

バナナの食べ方
生食用のバナナは、皮を剥いてそのまま食べたり、ケーキやヨーグルトに入れるなどして生で食べられています。日本では縁日などで、バナナにチョコレートを掛けたチョコバナナが屋台の定番のひとつとなっています。また、乾燥させたバナナがバナナチップ(ドライバナナ)として販売されています。生の調理用バナナは野菜のような青臭い匂いがあり、皮も身も硬く、素手で皮を剥いてそのまま食べることはできません。そのため、芋のように刃物で皮を剥き、煮る、焼くなどして食べられます。味や食感も芋に近く、ほとんど甘さがありません。ウガンダをはじめとする東アフリカではバナナ料理がマトケと呼ばれ、主食として重宝されています。

〜豆知識〜バナナの変色
バナナは皮をむいて果肉が空気に触れると、酵素の働きで色が褐色に変化します。これはバナナが酸化することで起こる変色なので、抗酸化力を持つビタミンCを豊富に含むレモンやパイナップルなどの果汁をかけておくとバナナの変色を防ぐことができます。

バナナを選ぶポイント
美味しいバナナを選ぶポイントは、果皮が黄色く色付いており、付け根が新鮮でシュガースポットが出始めていることです。

〜豆知識〜シュガースポット
「シュガースポット」と呼ばれるバナナの皮に現れる黒い斑点は、バナナが熟して甘くなっているサインです。シュガースポットはバナナの皮や果肉に多く含まれるポリフェノールの一種「タンニン」が酸化酵素と反応することでできるといわれています。シュガースポットが出ているバナナは甘くて美味しいだけではなく、免疫力を高める効果が高いことが明らかになっています。

バナナの保存方法
バナナは、冷蔵庫などで保存すると低温障害を起こし、すぐに黒くなり傷んでしまうため、新聞紙などに包み、冷暗所で保存します。重みがかかっても黒くなってしまうため、バナナハンガーに吊るしたり、山形になるようにして置いておくようにします。完熟したバナナは、すぐに食べる際はラップに包んで冷蔵庫で保存し、長期間保存する際は皮をむき空気に触れないようにラップに包んで冷凍します。

バナナに含まれる成分と性質
バナナには、でんぷんやブドウ糖、果糖、ショ糖など芋類にも匹敵するほど多くの糖質がバランス良く含まれています。バナナ1本あたりのエネルギーはご飯半膳分にも相当し、果物の中でもトップクラスのエネルギー量を誇ります。アフリカ諸国には、個人の1日の摂取エネルギーのうちの半分をバナナに頼っている地域も存在するといわれています。また、バナナは皮をむくだけで食べることができるため、多忙な朝にも手軽に頭や体に栄養を補給することが可能です。また、β-カロテンやビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンC、カリウム、食物繊維であるペクチン、オリゴ糖、タンニンなどのポリフェノール、アミノ酸なども豊富に含まれています。
オリゴ糖とは、ブドウ糖や果糖などの単糖類が結合した糖のことです。消費者庁が認可する特定保健用食品(トクホ)で「おなかの調子を整える食品」の機能表示が認められている成分でもあります。タンニンなどのポリフェノールやβ-カロテン、ビタミンCは、強力な抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのことです。例えば、クギを放置し空気にさらしておくとクギがサビついてしまいます。この現象が酸化であり、人間の体内で起こると、病気や老化、肌トラブルの原因となってしまいます。バナナに含まれるこれらの成分が体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルが予防されます。果肉が軟らかく食べやすいバナナは、消化吸収が良い果物として知られています。糖質は唾液やすい液に含まれる酵素により分解され吸収されますが、この酵素は加齢とともに減少してしまいます。バナナにはアミラーゼが含まれているため、効率良く消化・吸収させる働きがあります。

バナナの効果


便秘・下痢を解消する効果
​​ペクチンやオリゴ糖などが豊富にふくまれているバナナには、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増殖させ、腸内環境を整える働きがあります。さらに、ポリフェノールの一種であるタンニンには、下痢を解消する効果があります。そのため、おなかの調子が整い、便秘や下痢の解消に効果があります。

疲労回復効果
バナナには、糖質であるでんぷんやブドウ糖、果糖、ショ糖がバランス良く含まれています。これらの成分は体内での燃焼速度が異なっており、ブドウ糖や果糖、ショ糖は摂取後すぐにエネルギーに変換され、その後、しばらくしてでんぷんが少しずつエネルギーに変換されます。そのため、これらの成分が含まれているバナナは即効性のエネルギー源と持久性のエネルギー源の両方を合わせ持っているため、スポーツ時や体が弱っている時などの栄養補給に優れた効果が期待できます。さらに、ビタミンB群などもバランス良く含まれているため、疲労を早く回復させる効果もあります。

集中力を高める効果
バナナに含まれるトリプトファンはセロトニンの合成材料となります。セロトニンには、脳の働きを活性化し、集中力を高める効果があることが明らかになっています。さらに、イライラを鎮める効果があるビタミンCや、唯一脳のエネルギー源となるブドウ糖が豊富に含まれているため、バナナには集中力を高める効果が期待できます。

むくみを予防・改善する効果
バナナに含まれるカリウムには、体内の余分な水分を排出する働きがあるため、細胞間に溜まる水分が原因で起こるむくみの予防・改善にも効果を発揮します。

生活習慣病の予防・改善効果
血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化などが引き起こされます。タンニンやビタミンC、ペクチンをはじめとするバナナに含まれる様々な成分には、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きがあります。さらに、カリウムには体内の余分なナトリウムの排泄を促し、血圧の上昇を抑える働きがあります。そのため、これらの成分がバランス良く含まれているバナナは高血圧を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的であると考えられています。
また、ビタミンB群が含まれるバナナには太りにくい体をつくるサポートをする働きもあるため、生活習慣病の原因となる肥満の予防や改善にも効果的です。

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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p102
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/banana/

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