ゼラニウム (フウロソウ科)
クチナシ 【梔子】
【効き目】打ち身、ねんざ、腫れもの、肝炎、吐血、腰痛の改善などクチナシは、純白で清楚な花が咲き、芳香を放ち、晩秋の頃、黄赤色の実をつけます。この実がクスリになります。果実が熟しても口を開かないから「口無し」と名前がついたとする説もあります。実は赤く熟したものを取り、日光で十分乾燥させます。これを漢方では「山梔子」(さんしし)と呼ばれるものです。クチナシの実は古い飛鳥時代から布地染料に使われました。
クズ 【葛】
【効き目】胃腸浄化、解熱、下痢、腹痛、食中毒などクズは、山野に自生する多年草木で、つるを伸ばして生える大型の植物です。葉は大きく裏表は白っぽい。保温性が強く細胞に力をつけるので、体が温まり消化吸収を助け血行を促します。病弱者には非常に大切な食べ物です。この葉の葉緑素は、健胃、造血、便通を助けるので、若葉を茹でたり天ぷらにして食べると良い。「ヘリクロゲン」という葉緑素が市販されていますが、これは野生のくずの葉を粉末にしたものです。
オオバコ 【大葉子】
【効き目】咳止め、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの予防、むくみ、歯痛などオオバコは最近では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの予防にも有効と分かり、ますます評価が高くなりました。抗脂肝作用もあるとのことで肝臓病対策にも重要視されています。全国どこにでも道端や空き地などで多く見られ採取も容易です。
カキドオシ 【垣通し】
【効き目】腎臓病、糖尿病、胆石など4〜5月頃、淡い紫色の愛らしい花をつけるカキドオシは一般になじみ深い薬草です。茎が伸びて垣根を通り抜けるほど元気なので「垣通し」と呼ばれるようになりました。漢方では「連銭草」と名付けられて大切にされています。日本でも古くから子供の疳の虫を治す民間薬として使われ「疳取草」(かんとりそう)とも言われてます。
アシタバ 【明日葉】
【効き目】 高血圧、肝炎、腎炎、発がん予防などアシタバは、今日若葉を摘んでも明日にはもう新しい葉が伸びていると言うので「明日葉」と名付けられたそうです。それだけ逞しい、したたかな生命力をもっている野草です。セリ科の大型多年草で八丈島などの関東以南の温暖な海辺に生息します。
はじめに…
日本にはそれこそ100種を超える薬草や野草のお茶があります。いわゆる民間茶です。日本列島は世界に類をみない薬草列島なのです。どれも薬草とは思えぬ優しい味わいに驚きます。この島国の四季が育んできた各々の民間茶には深い味わいとともに驚くほどの薬効があります。「クスリをのむより伝統の薬草茶を飲みなさい」 これは、国際自然医学会会長、森下敬一博士のアドバイスです。