エルダーフラワー (レンプクソウ科・スイカズラ科)

ハーブ

エルダーフラワー     (レンプクソウ科・スイカズラ科) 和名    セイヨウニワトコ


【効き目】
発汗、利尿、アレルギー、風邪やインフルエンザの予防と対策、花粉症など

エルダーとは、スイカズラ科の植物で、セイヨウニワトコという植物の花の部分です。エルダーフラワーは、ヨーロッパ原産で、森や荒地に生育しています。ヨーロッパやアメリカ先住民の伝統医学など、歴史的に治療にも用いられていたハーブであったことから、庶民の薬箱とも呼ばれています。初夏には小さなクリーム色の花をすずなりにつけ、多くの神話や言い伝えにも登場する歴史を持ちます。イギリスをはじめとするヨーロッパ各地に生育する針葉樹で高さは2~10mの落葉小高木です。エルダーフラワーはエルダーという植物の花の部分で、ハーブティーや、カプセルタイプのサプリメントなどとして販売されています。人気映画の「ハリー・ポッター」では、主人公ハリーの杖(ニワトコの杖)として登場します。日本でのエルダーフラワーは、5月ごろに小さなクリーム色の花をたくさんつけます。
植物療法では発汗や利尿作用に優れることから、風邪やインフルエンザの予防に用いられています。免疫力を強化するエキナセアやリンデンとブレンドされます。
気管支の炎症や花粉症によるくしゃみや鼻水を鎮める効能も持ちます。花粉症対策のハーブティーとして、ネトルとのコンビでブレンドがおすすめです。また、禁忌が少なく安心して活用できるため、ハーブティーのベースとしても使いやすいでしょう。さらに、シロッブ剤としても活用できます、濃く入れたエルダーフラワーの煎剤(有効成分を煮出して抽出したもの)に多量の砂糖を入れとろみが出るまで煮詰めましょう。炭酸や水で割って飲むのがおすすめです。

※ポイント
マスカットのような飲みやすい香りなので、ブレンドの幅も広がります。


エルダーフラワーの歴史

エルダーフラワーは、ヨーロッパで石器時代より食料として利用され、紀元前5世紀にはヒポクラテスがエルダーフラワーについて記述しています。ギリシャ・ローマ時代には、薬用として用いられるほど歴史の深い植物です。17世紀には「粘液浄化薬」として咳や痰を鎮めるものとして、さらに体内の毒素を排出する利尿薬としても活用されました。現在でもヨーロッパでは初期の風邪や発熱性の疾患に対する医薬品として処方されています。また、エルダーフラワーは、魔よけの効果など多くの伝承が言い伝えられています。

⭐︎気になる商品♩

エルダーフラワーティー(エルダー・ハーブティー・ノンカフェイン)

エルダーフラワーの効果

発汗・利尿効果
エルダーフラワーは、発汗・利尿効果に優れています。エルダーフラワーにはケルセチンといったフラボノイドやクロロゲン酸といったフェノール酸が含まれているためと考えられています。エルダーフラワーは腎臓の働きを強化し、毒素の排出を促します。このとき、体から熱をとる効果があるため、痛風や関節炎、リウマチにも用いられます。

風邪やアレルギー症状を緩和する効果
エルダーフラワーには抗炎症作用をもつため、風邪やインフルエンザ、花粉症などのアレルギーの症状の緩和に効果があるといわれています。そのため、エルダーフラワーティーはのどの感染症予防のために、うがい薬としても活用されています。
風邪のひき始めなどに効果を発揮するといわれ、のどの痛みや悪寒など病気の初期の兆候が出た時に飲まれてきました。気管支につまりを感じるような症状に対してはため込まれた粘液をエルダーフラワーのティーで押し流し、呼吸器の気道をきれいにすることを助けるとされています。花粉症やアレルギーによる鼻水や涙にも有効です。

リラックス効果
エルダーフラワーには、心を落ち着かせる効果があります。エルダーフラワーには、神経をなだめて不安を取り除き、ゆううつな感情を和らげる効果があります。そのため、寝る前に飲むと、快い眠りをもたらすといわれています。その他、外用薬として浸出液や軟膏として用いられ、切り傷やけが、凍傷、日焼けの肌などに用いられます。

⭐︎個人的に気になる商品♩

エルダーフラワーティー(エルダー・ハーブティー・ノンカフェイン)


有機コーディアル エルダーフラワー 500ml

良かったら覗いてみてくださいねー♩

※商品サイト

Amazon

https://amzn.to/3rFLa8j

※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p54
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/elder-flower/

タイトルとURLをコピーしました