ローズマリー        (シソ科)

アロマ

ローズマリー        (シソ科)  和名       マンネンロウ

【効き目】
抗酸化、消化機能亢進、血行促進、美容、食欲不振、消化不良、リウマチ、関節炎、冷え、肩こりなど

ローズマリーは、シソ科マンネンロウ属の植物で、ハーブの中でも1、2を争うほど、美しい花を咲かせることで知られています。ローズマリー(rosemary)という名前は、ラテン語のros marinus(海のしずく)を意味しており、海岸にごく近い所に育つことに由来します。ローズマリーは60㎝~150㎝の高さに育つ灌木です。その葉は細い針に似ていて、上のほうは暗緑色で下のほうは白っぽい色をしています。生葉もしくは乾燥葉をオリーブ油やワインビネガーにつけたり、葉をそのままもしくは粉末にし、料理のスパイスとして使います。甘い香りとほろ苦さが魚や肉料理の香りづけに良く合います。特にラム肉との相性が良いです。ローズマリーはヨーロッパにおいて好まれるハーブの1つで、肉料理の下処理や加熱調理時に添えることで、風味を整えると同時に、料理を長持ちさせることが知られており、天然の酸化防止効果や抗菌効果をもっています。食品の油脂の酸化は人体に好ましくないなか、ポテトフライのアクリルアミドの低減にもつながることが分かっています。扇状の小さな青、あるいは白い花はミツバチを引きつけハチミツが採れます。また、ローズマリーは香水を作るためにも使用され、様々な軟膏やせっけん、シャンプーの香りづけのための基本材料であるともいわれています。幅広く使用されているローズマリーは駆風や精神の安定にも効果的とされており、心身に対する効果が数多くあるハーブです。メディカルハーブとしても活用でき、家庭用蒸留機で芳香蒸留水を作ったり、アルコールに漬けてチンキ剤にしたりします。なお、無水エタノールに漬けると濃い緑色に変わり、ローズマリー軟膏の材料になります。オイルに漬ければ、マッサージオイルを作ることもできます。ビタミンB、ビタミンB2、ビタミンC、ナイアシン、葉酸、カリウムなどが含まれ、強力な抗酸化作用があり、若さを取り戻したい方はぜひ活用を。認知症対策でも使うことができ、レモンと合わせて午前中に使うと良いとされています。美容にも効果があり、ハンガリーのエリザベス女王が「ハンガリーウォーター」として愛用したことでも有名です。食用のローズマリーをウォッカなどに漬けてチンキ剤を作れば、活用の幅が広がります。

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ローズマリーの歴史
ローズマリーは薬効ゆえに、古代から使われてきました。古代ローマ人やエジプト人を含む文明圏では、ローズマリーは万能薬であると考えられていました。ヨーロッパでは魔除けの聖木として古くから知られており、花嫁が一枝身につけるという習慣もありました。古代ギリシャでは、頭の働きをよくするハーブとされ、受験を迎えた学生たちは、髪にローズマリーの花輪を飾って好成績を祈っていました。また、ハンガリーの女王が若さを保つためにローズマリーを使用していたという伝説もあり、現代でも若返りのハーブとして人気があります。日本には、江戸時代に渡来し、現在は観賞用、調味料、香料用に各地で栽培されています。また、ローズマリーにはポリフェノールの一種であるロスマリン酸(rosmarinic acid)が含まれています。ロスマリン酸は、このローズマリーより発見されたことに由来して、ロスマリン酸(ロズマリン酸とも呼ばれる)と名づけられました。

ローズマリーの生産地
ローズマリーは地中海沿岸地域の、特にフランス、ユーゴスラビアの西部海岸地方の石灰質の丘陵上に広く分布している多年草の常緑樹です。花期は5月~6月で、全草を採集します。

ローズマリーを摂取する際の注意点
食物に含まれる量を摂取するのは安全ですが濃度を調節していないオイルを使用するのは安全性は確認されておりません。特に精油を使用する場合、妊婦の方、高血圧の方、てんかんの方は使用をお控えください。

ローズマリーの香り成分と性質
ローズマリーの葉には、香りのもととなる精油成分が豊富に含まれています。ローズマリーの精油には、抗菌作用のあるシネオールや、活性酸素を抑制するカルノシン酸(ロスマリネシン)、カルノソール、ロスマノールなどのジテルペンが含まれています。ローズマリーの香りは持続性が高く、樟脳に似ています。調理に使う場合は他の材料の味や香りを隠してしまうほど強いため、控え目に使用してください。

ローズマリーに含まれる健康成分
ローズマリーの葉には、香り成分の他にもロスマリン酸やタンニン、ルテオリン、ゲンクワニン、カフェ酸などのポリフェノールやジオスミンなどのフラボノイドが含まれています。

ローズマリーの効果

記憶力を高める効果
私たちが一般的に使う「記憶」という言葉には、さらに細かく分類すると「短期記憶」と「長期記憶」の2種類に分けられます。短期記憶とは、例えば目の前に書かれた電話番号を目で見て覚えて電話をかけるなど、ものの数分間だけ覚えている記憶のことで、物事が終われば一般的には忘れてしまいます。一方で長期記憶とは、文字通り長期間覚えている記憶のことで、家族や知人の名前や誕生日を忘れず覚えていたり、昨日の夕食の献立や特別な日の出来事を覚えていたり、あるいは自転車の乗り方やスポーツの動きを長年覚えているなど、年の単位で覚えている記憶です。一般的に「記憶力が高い」という言葉の多くは、長期記憶のことを指します。
長期記憶力は、年齢が高まるにつれて低くなってしまい、記憶を引き出す反応時間も遅くなることが分かっています。ローズマリーの香りには、長期記憶力を高める効果があることが研究により分かっています。また、ローズマリーに含まれるロスマリン酸には、記憶力の低下を引き起こす認知症の原因物質を脳に溜まらないよう抑える働きがある他、同じくローズマリーに含まれるカルノシン酸やカルシノールは、記憶力に関わる脳の神経細胞において、神経成長因子(NGF:Nerve growth factor)の量を増やすことから、記憶の形成を高めることが期待できます。

注意力や集中力を高め、精神を安定させる効果
ローズマリーの香りのもとは、葉や茎に含まれる精油成分です。この香りには、頭をすっきりさせ、注意力や集中力を高める働きがあります。また、ローズマリーの刺激的な香りは、神経を刺激して脳の働きを促し、頭の中をクリアにしてくれます。その他にも、気分をはれやかにして精神を安定させ、神経系の調和をとる働きもあるため、うつ病の予防にも繋がると期待されています。

老化を防ぐ効果
ローズマリー葉から得られるジテルペンは酸化物の生成や脂質過酸化も抑制する働きがあります。また、カルノシン酸は酸化的ストレスから生物組織を保護するという働きがあり、体のサビつきや動脈硬化を予防する効果が期待されています。

体調を整える効果
ローズマリーのジオスミンというフラボノイド類の成分は、弱った血管を強くし、体の血行を促進することで代謝を良くしてくれます。また、ローズマリーには、駆風作用、胆汁の分泌促進作用があるので、食欲不振や消化不良に有効で体調を整えてくれます。

リウマチや関節炎の症状を緩和する効果
ローズマリーの抽出液を塗り、痛み止めとして使用されています。湿布や塗り薬として用いられることが多く、リウマチや神経痛の痛みを抑えることにも役立つと言われています。

肌を引き締める効果
ローズマリーは化粧品としても肌の毛穴を引き締める効果があります。
収れん作用で毛穴をひきしめ炎症を抑えてくれます。特に、脂性肌の方のケアに向いているといわれています。

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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p88
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/rosemary/

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