ラッキョウ            【辣韭】

野菜・その他

ラッキョウ            【辣韭】


【効き目】
整腸作用、冷え症、生理痛、神経過敏、心臓病の改善など

ラッキョウは梅やニンニク同様の薬効植物です。むしろニンニク以上の薬効です。ウメボシとともに血液浄化をしてくれる大切な食品の一つでもあります。日本人にはラッキョウが体質に合うものとして、昔から大切にされてきました。奇病、疫病の流行時には、昔はラッキョウ漬けを食べると難を避けるといわれたほど。ミネラル、酵素が多く、整腸、毒下しをして新陳代謝を助けるのです。腸の汚れは吸収力を弱め、血液を汚すため、肝臓、腎臓にブレーキをかけてしまう。これは全身弱体、不健康の元。健康で長寿の方は必ず腸が丈夫で、吸収力も豊かで、血液もきれいで流れもいい。脳に酵素もまわり、頭の回転もいい。したがって心も安らかです。冷え性、生理痛、イライラ、心臓病、神経過敏などにも効果があります。ラッキョウはビタミンB1の吸収を助け、カルシウムが体内で働く助けにもなります。

ラッキョウの栄養素と効能

老化防止にビタミンC
ラッキョウは、コラーゲンの合成にも必要で美肌効果が期待できるビタミンCを含んでいます。さらにビタミンCは、抗酸化作用があり皮膚や血管の老化を防ぐ役割もあるため、らっきょうは老化防止にも良いと言えますね。

むくみ対策にはカリウム
ラッキョウは、カリウムも含みます。カリウムには、代謝の改善や食事で摂り過ぎたナトリウムを尿中に排泄する働きがあるため、むくみ対策や高血圧予防に効果が期待できます。

糖の吸収をおだやかにする水溶性食物繊維
ラッキョウは水溶性食物繊維が豊富で、野菜の中でもトップクラスです。
そしてラッキョウに含まれる水溶性食物繊維は、フルクタンと呼ばれるものです。
フルクタンには食後血糖値の上昇をゆるやかするだけでなく、血中コレステロールの低下作用・カルシウムや鉄といったミネラルの吸収促進・便通の改善が期待できます。

疲労回復にアリシン
ラッキョウの独特の香りは、アリシンによるものです。アリシンには殺菌作用があるだけでなく、内臓の働きを活発にするため食欲不振を解消する効果が期待できます。さらに血行を良くして体を温める効果や、ビタミンB1の吸収も促進するため疲労回復にも役立ちます。

皮膚や粘膜を守るナイアシン
ナイアシンは私たちの体において、皮膚や粘膜、髪の毛を健康的に維持する栄養素です。熱に強い一方、水に溶けやすい栄養素ですので、ナイアシンを積極的に摂りたい時は生のらっきょうを食べるのがオススメです。

ラッキョウを食べると免疫力が上がる?
結論から申し上げますと、らっきょうを食べることで免疫力が上がりやすいです。
というのも、らっきょうには先ほど申し上げたようビタミンB1を活性化させて代謝率を上げたり、抗菌作用が期待できるアリシンを含んでいるからです。
ラッキョウは、フルクタンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富なため、ダイエットにも効果があるといえます。本来、食物繊維は消化しにくい栄養素ですが、水溶性食物繊維のフルクタンには糖や脂肪の吸収をゆるやかにする効果も期待できます。
そして糖や脂肪の吸収がおだやかになることで、食後血糖値やコレステロールの急激な上昇を抑えることにもつながるため、ダイエット中の方にはオススメの食材と言えるでしょう。しかし甘酢漬けなどの調味料を使っているらっきょうは、食塩や砂糖をたくさん使って作られているため、食べ過ぎると塩分や糖分の摂り過ぎにつながるので注意が必要です。

ラッキョウは生でも食べられるの?
結論から申し上げますと、ラッキョウは生でも食べられます。というのも生で食べる方が、らっきょうに含まれるビタミンやミネラルを効率よく摂れるからです。
なお、らっきょうに含まれているビタミンやミネラルは熱に弱いだけでなく、水にも溶けやすいため甘酢漬けなどの調味料に長くつけていることで栄養分が溶け出てしまいます。そのため4~7月に旬を迎えるらっきょうは、生のままマヨネーズや味噌をつけて食べたり浅漬けなどにして、新鮮なうちに食べる方が栄養素をしっかり補給できるのでオススメです。

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※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p138
シンクヘルス
https://health2sync.com/ja/blog/rakkyo-nutrition/#:~:text=らっきょうは水溶性食物,改善が期待できます%E3%80%82

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