アズキ           【小豆】

野菜・その他

アズキ          【小豆】

【効き目】
解毒、便秘解消、疲労回復、食欲増進など

アズキは昔から邪気を祓うといわれ、お祝い事には欠かせない食材でした。赤飯や饅頭、おしるこなどに使われます。食欲増進、強心、疲労回復に効き目があり、心臓、腎臓、肝臓の働きを助け血液をきれいにします。疲れやすい人はアズキを少量ずつでもご飯に炊き込み常食すると良い。疲れて体が重い時などは、朝、茹でこぼさないで煮たお茶碗一杯の塩茹でアズキを食べると疲れがとれます。この塩茹でアズキは解毒、便秘解消によく一番の力になります。アズキの主成分は糖質とたんぱく質ですが、それ以外にもビタミンB1や食物繊維、カリウム、カルシウムなど様々な成分を含みます。そのためアズキの働きは疲労回復や脚気予防、生活習慣病予防、むくみの改善、便秘の改善など多岐に渡ります。特に脚気に対してアズキは、古くから妙薬として利用されています。小豆とは、マメ科ササゲ属に属する一年草で、日本では古くから和菓子などに用いられ親しまれています。原産国は東アジアと考えられています。日本における小豆生産の約80%は北海道が占めており、その他東北や京都でも栽培されています。小豆の表記は漢語で、和名はあずき、あづきです。平安時代の「本草和名(ほんぞうわみょう)」では漢字の「赤小豆」を「阿加阿都岐(あかあづき)」と表記しています。小豆の名の由来は諸説ありますが、江戸時代の学者・貝原益軒の「大和本草(やまとほんぞう)」によると、「あ」は「赤色」、「つき」及び「ずき」は「溶ける」の意味があり、赤くて早く柔らかくなるということから、小豆になったとされています。他にも、「崖崩れ」「崩れやすい所」の意味の「あず」「あづ」から、煮崩れし易い豆の意味で付けられたとする説や「赤粒木(あかつぶき)」が転じて小豆となったとする説もあります。

小豆の歴史
小豆は古くから日本でも親しまれている食材ですが、その歴史は非常に古く、中国の薬学書には当時、小豆の煮汁が解毒剤として用いられたという記述が残っています。やがて世界に広まった小豆は薬効のある食材として王侯貴族に珍重され、日本には3世紀頃伝来したと考えられています。日本での小豆の記録は古事記や日本書紀の文献に名前が記載されているのが最初といわれ、8世紀頃にはすでに栽培が始まっていたといわれています。古来、中国や朝鮮、日本では、赤は太陽や火、血を象徴する生命の色で、魔よけの力があると信じられていました。小豆は赤に近い色をしているため、食べることによって邪気を払い、身を守る効力があると考えられていました。そのため宮廷行事や儀式に使われたのをはじめ、さまざまな形で人々の暮らしに浸透していったのです。小正月(1月15日)に小豆を入れた豆粥を食べるのは平安時代に中国から伝わった習慣で、同じく米と小豆を炊き込んだ赤飯をハレの日[※1]に用意することは江戸時代になって広まり、現在でもその風習は残っています。

小豆の種類と特徴
小豆には様々な種類があり、日本で栽培されているだけでも数十種類にのぼります。その代表的なものが「大納言小豆」です。粒が大きく色が濃く、小豆の中でも皮が丈夫で割れにくいのが特徴です。粒あんなど粒を活かした用途に利用されます。また、こしあんに利用されるのが「普通小豆」です。またそれ以外にも金時や早生大粒、白小豆など様々な種類があり、それぞれに合った用途で調理・加工されています。

小豆調理のポイント
小豆は他の豆類と違い、水につけて戻す必要がありません。事前に吸水させると皮が割れやすくなるためです。調理の際は、4~5倍容量の水を加え、沸騰したら一旦ゆでこぼし、新しい水を入れて再び煮るのが一般的です。しかし、薬効を期待するのであればゆでこぼさずにアクをすくう程度にする方が、小豆に含まれるビタミンB1などを効率良く摂取することができます。また、小豆は赤飯や甘みを抑えた煮物にして食べることで、より効率良く栄養が摂取できます。特に米と一緒に摂ることでアミノ酸バランスが良くなります。また、小豆にはアントシアニンというポリフェノールの一種が含まれており、鉄と結びつくことで黒ずんでしまうため、鉄鍋で小豆を煮ると色が悪くなってしまいます。

小豆に含まれる成分と性質
小豆の主成分は糖質とたんぱく質ですが、それ以外にもビタミンB1や食物繊維、カリウム、カルシウムなど様々な成分を含みます。そのため小豆の働きは疲労回復や脚気予防、生活習慣病予防、むくみの改善、便秘の改善など多岐に渡ります。特に脚気に対して小豆は、古くから妙薬として利用されています。

アズキの効果

疲労回復効果
アズキに含まれるビタミンB1は、炭水化物の代謝過程で必要な酵素の働きを助ける補酵素の役割を担っています。体内で合成することができず、不足すると炭水化物の代謝がスムーズにいかず、疲れの原因である糖質の副産物ピルビン酸や乳酸が蓄積されやすくなってしまいます。アズキを摂取することでビタミンB1が摂れるため、糖質の代謝が促進されるので疲労を回復する効果があるといえます。同様の作用により夏場に摂取することで夏バテにも効果的です。また、ビタミンB1は肝臓に負担をかける有害物質を解毒させる働きを持つため、二日酔いの解消にも役立ちます。

脚気を予防する効果
脚気とは、ビタミンB1の欠乏により心不全と末梢神経障害をきたす病気のことをいいます。下肢にむくみやしびれなどの症状を生じることからこの名称がつけられました。アズキはビタミンB1を豊富に含むため脚気を予防する効果があるといえます。

生活習慣病の予防・改善効果
アズキにはカリウムやサポニンが含まれています。これらの成分は利尿作用を促し、高血圧の予防に効果的です。また、アズキに含まれる食物繊維やサポニンは腸を刺激し便通を良くする働きがあるため、コレステロールや中性脂肪を低下させる働きを持っています。これらのことから、アズキは生活習慣病予防に効果的だと考えられます。

むくみを予防・改善する効果
アズキにはカリウムやサポニンといった利尿作用を促進させる成分が含まれているため、むくみを予防・改善する効果があります。
むくみは、体内の水分をうまくコントロールできていない状態によって、不要な水分が体内にたまってしまうことをいいます。
カリウムやサポニンによる利尿作用を促進する働きにより、不要な水分を外に排出することができるため、アズキにはむくみを予防・改善する効果があるといえます。

便秘を解消する効果
アズキには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸の掃除役ともいわれ、腸内にたまった老廃物を吸着し体外に排出する働きがあります。
また、食物繊維が水分を抱え込んで便の量を増やすため、腸のぜん動運動を促進する働きがあります。そのため、アズキは便秘の改善に効果的な食材です。

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※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p76
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