ナズナ  【薺】

薬草・野草

ナズナ      【薺】


【効き目】
出血性の病気、高血圧の改善、脳卒中の後遺症の回復など

春の七草のひとつ。花の下についている小さな実が三味線のバチに似ているのでバチを鳴らす擬音語からぺんぺん草ともいいます。畑や道端にごく普通に自生してます。幼い頃この実の部分を少し引っ張り、でんでん太鼓のようにして鳴らすのを楽しんだ方も多いでしょう。ナズナをはじめ野草は栽培野菜に見られぬ大いなる「自然の力」を宿してます。ナズナはビタミンA、B、C、E、K、特にB2多い。白米をよく食べる人にはB2が不足がちなので貴重です。鉄、カルシウム、亜鉛、マンガン、銅などのミネラルも多い。また、ナズナにはコリンやアセチルコリンなどが含まれ自律神経を刺激をする働きがあり、内臓の動きを支えます。

ナズナの効果・効能

止血作用
民間療法・自然療法において、ナズナは古くから、過多月経や産後出血、鼻血、怪我などに対する止血効果の高いハーブとして認知されています。実際、ナズナは第一次世界大戦中に止血剤として利用されました。特に、止血ハーブであるヒドラスチスや麦角が入手困難だったイギリスでは、ナズナは重要な止血代用薬だったのです。

過多月経の改善に
民間療法では、過多月経の症状に対し、ナズナの茎や葉を煎じた薬草茶が用いられてきました。その効果を実証すべく、過多月経症の患者を対象に実施された臨床研究をここにご紹介します。被験者を2つのグループに分け、一方にはメフェナム酸(非ステロイド性抗炎症薬)とナズナサプリメント、対照群にはメフェナム酸とプラセボ(偽薬)を、それぞれ月経期間中に摂取させました。2回の月経周期後、どちらのグループも症状緩和が見られましたが、ナズナ摂取グループに対する改善効果は著しいものでした。

抗炎症作用
ナズナには抗酸化作用や抗炎症作用をもつフィトケミカルがいくつも含まれています。ある研究では、ナズナに含まれるスルフォラファンは炎症を抑制するだけでなく、多剤耐性菌に対する抗菌効果も期待できると報告されています。また、韓国の研究チームがナズナから単離してカプセロシド(capselloside) と名付けた配糖体には神経細胞の炎症を抑制する効果があることが示されています。


切り傷、咬傷、やけどにも

抗炎症作用や抗菌作用をもつナズナは、軽度の裂傷の早期治癒に役立ちます。

※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p52~p53

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