マルベリー   (クワ科)

ハーブ

マルベリー      (クワ科) 和名        桑

【効き目】
αーグルコシターゼ阻害による血糖調整、糖尿病や肥満などの生活習慣予防、ダイエットサポートなど

中国では古くから栽培され、日本では桑として知られます。養蚕産業において蚕が唯一食べる食料として重宝されてきました。植物療法で使われた歴史は古く、鎌倉時代に糖尿病を改善するために桑の葉を用いたという記録がされています。マルベリーの効能は、吸収すると腸内環境の改善や生活習慣予防の作用があります。また、血圧を下げる効能を持つGABA(ガンマアミノ酪酸)も含みます。近年「特定保健用食品一トクホ」として製品化され、食品などに利用されています。飲みやすく、食前茶として日常的な活用がおすすめです。生活智病予防やダイエットサポートにも使えます。さらに、マルベリーの葉にはクロロフィルや鉄分、カルシウム、亜鉛も豊富に含まれることから、美白や美容にも効果が期待されます。食物繊維も採れるので、粉末状にして、ふりかけにしても良いでしょう。なお、実はビタミンCやカリウム、フラボノイドを含むスーパーフードの一種として知られます。ドライフルーツやジャムなどが販売されています。クワは落葉性の高木で、大きいものは15mに達しますが、通常は2 ~3m程度のものがほとんどです。樹皮は灰色を帯び、葉は薄く、つやのある黄緑色です。大きい木では、葉の形はハート形に近い楕円形ですが、若い木では、葉に荒い切れ込みが入っている場合があります。春には花が開花し、雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につきます。クワの実は、木いちご(ラズベリー)に似ており、初夏に熟します。葉、実、根、枝にいたるまで、漢方薬の原料として利用され、中でも、根の白皮は効能が高く、医薬品として取り扱われています。

クワの歴史
クワの歴史は古く、漢方では乾燥させたクワをお茶や薬として、古くから使用されてきました。中国では、後漢の歴史書にもクワの葉の記述があり、糖尿病をはじめ様々な病気の予防や改善に役立てられています。現在も生薬として使用され、ヤマグワ、ロソウ、カラヤマグワなどを改良した栽培品種が用いられることもあります。冬に根を掘り、細い根は取り除き、水洗いしてから皮部をはぎ、天日で乾燥します。これが生薬の桑白皮(そうはくひ)です。11月頃の葉を採取して天日で乾燥させたものを桑葉(そうよう)といい、4月~6月頃に若い枝を刈り取り天日で乾燥させたものを桑枝(そうし)、4月~6月頃に果実を集めて乾燥させたものを桑椹(そうたい)といいます。日本では、鎌倉時代に臨済宗の栄西によって、不老長寿の薬として伝えられました。陰干しした葉は、その万能の効果から「神仙茶」と名付けられました。当時から高血圧、糖尿病、咳止めに効く健康茶として愛飲されていたといわれています。特に養蚕の盛んな地方を中心に飲用する習慣がありました。

クワに含まれる成分と性質
クワの葉には、カルシウムがキャベツの約60倍、分がこまつなの約15倍、総カロテン量がほうれんそうの約10倍と、大変豊富な栄養素が含まれています。また、血圧降下作用のあるGABAが含まれており、血圧降下作用が報告されています。
さらに着目すべき点は、近年ブドウ糖の類似物質であるDNJ(デキオシノジリマイシン)が含まれていることが発見され、その働きが非常に注目されていることです。DNJは、植物では主にクワに含まれている成分で、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待されます。

クワ(マルベリー)の効果

糖尿病を予防・改善する効果
クワには、ブドウ糖類と似ている物質のDNJ(デキオシノジリマイシン)が含まれています。私たちの体内では、ご飯やパン、甘いものを食べると素早く反応し、急激に血糖値が上がります。それを食い止めるのがDNJの役割です。DNJは小腸での糖の吸収をおだやかにし、血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病を予防する効果が期待されます。それは、糖質を分解する酵素であるα-グルコシダーゼの働きを抑えて、腸管からブドウ糖の吸収を阻害し、食後の血糖値上昇をコントロールする働きをするからです。また、膵臓のダメージも抑えられインスリン分泌細胞の破壊を防ぐ効果があると報告されています。インスリンの必要量を抑制することにより、糖尿病へのリスクを減少させる効果が期待されます。

ダイエット効果
クワの葉を摂取することによって、内臓脂肪が減少することがラットの試験でわかっています。また、高脂血症のウサギの脂質代謝を改善したという研究報告もあり、ダイエットに対する効果が期待されています。

記憶力を高める・精神を安定させる効果
クワに含まれるGABAは、発芽玄米にも多く含まれる成分で、記憶力を高めたり、認知症の改善、血圧を下げるなどの効果が期待されます。また、クワの葉を煎じて飲むと、精神を安定させることも報告されています。

便秘を解消する効果
クワの葉には、食物繊維が豊富に含まれており、大腸の環境を整えて、便秘の改善に役立ちます。食物繊維は、体に吸収されることがないため、カロリーはありません。また、DNJの働きによって、小腸で吸収されなかった食事中の糖は、腸内で善玉菌のエサとなります。その結果、腸内は善玉菌が優勢になり、便秘が改善されたという効果が報告されています。

新陳代謝をスムーズにする効果
クワには、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンC、鉄、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、カリウム、カロテンなどの体にとっての必須栄養素がたっぷりと含まれています。したがって体の機能を維持したり、新陳代謝をスムーズにする効果があります。体内で合成されることはほとんどなく、不足すると様々な症状が現れます。疲れやすい、風邪を引きやすいなど、特に虚弱体質の方には必要な栄養素です。毎日、食品やサプリメントから摂取することが大切です。

その他の効果
クワの実には、ポリフェノール、アントシアニン、フラボノイドなどが含まれており、高い抗酸化力があります。視機能の改善、血流の改善、抗炎症作用、抗アレルギー作用(花粉症の症状の緩和)、生活習慣病の予防作用などが知られています。さらにフラボノイドの特徴的な働きとしては毛細血管の強化が挙げられます。
・視機能を改善する効果
・血流を改善する効果
・抗炎症作用に対する効果
・抗アレルギー効果

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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p64
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/kuwa/

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