クラリセージ (シソ科)和名 オニサルビア
【効き目】
鎮静、鎮痙、緩和、ホルモン分泌調整、月経痛 、月経前症候、更年期障害など
抗うつなどの強い緊張状態の緩和に役に立ちます。女性ホルモンの分泌を調整するので、生理痛や月経前症候群、更年期障害対策に、興奮や孤独感を鎮め、落ち着きを取り戻したい時に寄り添ってくれます。香りに陶酔効果があることから、飲酒時に使用すると悪酔いしやすくなります。また、緊張感を緩める作用の強さから、運転時の使用は避けた方が良いでしょう。紫がかったピンクの色のような小さな可愛らしい花をつけます。寒さに強く、ガーデニングにも用いられる植物です。クラリセージは地中海沿岸の地域を原産としておりシソ科のハーブで、大きく成長すると1メートルにもなるのが特徴です。二年草で寒さに強く、夏から秋にかけて紫がかったピンク色の小さなかわいい花を咲かせます。名前の由来となっている「クラリ」はラテン語の「Clarus(明るい・明白な・澄んだ)」に由来しており、クラリセージの種子を煎じて目につけたことで視界が明るくなったとされていいます。
クラリセージの効能
精神的な緊張を緩和
鎮静作用を有し、高いリラックス作用が期待できるクラリセージ。不安や強いストレスを抱えたり、気持ちが落ち込んでしまった時に、気持ちを落ち着かせてくれる働きが有用です。プレッシャーを抱えパニックに陥りそうな時に気持ちを落ち着かせ、穏やかで幸福な気持ちに導いてくれます。
女性の特有の心身のお悩みに
女性ならではの悩みですが、人によっても症状や重さはそれぞれで、不調をなかなか言い出せなかったり、理解しえもらえず悩むことも…クラリセージの主成分であるスクラレオールはエストロゲン様作用(女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用)を有しており、月経痛や婦人科系の不調を和らげてくれる効果が期待されます。
お肌へのケア
皮脂のバランスを整えてくれるので脂性肌の方に特におすすめです。皮膚だけでなく、皮脂の分泌の多い頭皮環境も整えてくれるので美髪効果も期待されます。クラリセージには「抗菌・抗炎症作用(細菌の繁殖を防ぐ・お肌の炎症を防ぐ)」があるため、お肌の不調にも効果的です。
心の幸福感にはこれ!
「抗うつ作用(気持ちを軽くしてくれる・うつ症状を軽減してくれる)」を有しており、幸福な気持ちにしてくれる代表的な精油として知られるクラリセージ。女性特有の不調、気持ちの沈んでしまうときや緊張を和らげたい時に心を沈めて、気分を転換する手助けをしてくれます。また、この香りは幸福感や陶酔感をもたらしてくれ深いリラックスに導いてくれます。
目の疲れに
クラリセージの名前の由来にもなっているほど目の疲れ、炎症に定評のあるクラリセージ。鎮静作用、抗炎症などの作用があるエステル類酢酸リナリルなどが含有しており、目の疲れや炎症を和らげてくられます。神経系の鎮痛、鎮静も得意とするため、目につながる三叉神経等にも働きかけ、目だけでなく、眼精疲労による頭痛や顔の筋肉のこわばり等にも作用してくれます。
クラリセージ こんな時におすすめ!
月経痛や婦人科系の不調を改善したい時
ホルモンバランスの変化による女性特有の不調を抱える時に、PMS(月経前症候群)や肩こり・腰痛、めまい、冷え、多汗、イライラ等の症状を和らげてくれます。ホルモンバランス調整や子宮強壮の作用があり、月経痛や婦人科系の疾患にも有用です。
※重い月経痛や、エルトロゲンの影響を受ける症状の際には使用を控える必要があります。
肌のトラブルの改善・美髪になりたい時
クラリセージの主成分であるエステル類酢酸リナリルやアルコール類リナロールには、リラックス作用や鎮痛作用・抗菌作用があり、お肌のトラブルに大変おすすめです。リラックス作用もあるため、神経の緊張を和らげ頭皮の血行促進も期待されるため美髪効果も。
眼精疲労を解消したい時
目のケアに精通し、名前の由来を「クラリ(明るい・澄んだ)」とされるほど視力に作用してくれるクラリセージ。抗炎症・鎮痛・神経強壮を得意としており、目や目の周りの筋肉疲労にも作用してくれます。痛みや炎症を抑え、血行が促進され視神経の緊張が緩和されるので、疲れを和らげてくれます。
不安や緊張を感じる時
高い鎮静効果を持つクラリセージは心の不安や緊張を和らげ幸福感をもたらす作用にも特化しています。香りを嗅ぐことで心地よいリラックス感を得られます。
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※商品サイト
※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p32
日本アロママイスタースクール
https://refle-tbc.com/qualification/aroma_essential-oil/clary-sage/