トマト          【蕃茄】

野菜・その他

トマト          【蕃茄】



【効き目】
疲労回復、健脳、毛細血管強化、造血など

ヨーロッパでは「トマトのある家に胃病なし」ということわざもある。トマトにはさまざまな有機酸が含まれていて、食べ物の消化吸収を促すから疲労回復にも有効です。特に肉を多く食べる人には肉の消化を助けます。ためしに生肉の上にトマトの輪切りをのせておくと肉は軟らかくなっています。トマトには必須アミノ酸でうま味成分のグルタミン酸が多く含まれています。グルタミン酸は脳細胞の働きを強める。記憶力や集中力アップ、認知症の予防も期待されています。毛細血管を強くするビタミンPや造血を助ける葉酸なども含まれています。また、赤い色素に含まれているリコピンも注目されています。活性酸素の働きをおさえる抗酸化作用があり、ガンの予防効果が高いといわれてます。

トマトの歴史
トマトはペルーのアンデス高地が原産の野菜です。中央アメリカで作物化され、16世紀末にスペイン人によってヨーロッパへ伝えられました。当時はじゃがいもと同様、観賞用植物として育てられていました。日本へは17世紀の初頭、オランダ人によって伝えられたとされています。当時は観賞用の植物であり、唐なすびや唐がきなどの名で呼ばれていたとの記録が残っています。明治時代初期(1868年)に欧米から食用として赤なすという名で導入されましたが、当時の品種はトマト独特のきついにおいを持つ小型品種でした。そのトマトの匂いに日本人が慣れることに時間がかかり、野菜として普及し始めたのは19世紀末頃でした。20世紀に入り、アメリカから導入された桃色大果品種が広く受け入れられたため、トマトの栽培が日本各地で広まりトマトの需要は急激に増加していきました。現在では、トマトは生食以外にもジュースやソース、ケチャップなどに加工され幅広く食べられています。また、栽培の工夫によって糖度を高めたフルーツトマトも人気です。フルーツトマトとは、特定の品種を指すのではなく、糖度が8以上あるフルーツ感覚で食べられるトマトの総称です。

トマトの生産地
日本では、千葉県、熊本県、茨城県などで多く生産されています。
夏は5~7月頃、冬は12~3月頃に最も多く収獲されますが、近年ではハウス栽培が盛んなため一年中収獲することが可能です。中国が世界一のトマトの生産量を誇り、全生産量の約4分の1を占めています。続いてアメリカ、トルコと続きます。

トマトに含まれる成分
トマトは、カロテノイドの一種であるリコピンとβ-カロテンを豊富に含んでいることで有名です。トマトは抗酸化力の強いリコピンを生成することにより、自分の体を活性酸素から守っています。リコピンはトマトに特に多く含まれる成分です。またトマトのリコピンとβ-カロテンには、その強い抗酸化力から生活習慣病の予防効果があることが証明されています。トマトの酸味のもととなるクエン酸には食欲を増進させたり、疲労物質である乳酸の代謝を促進する働きが知られており、トマトは夏バテしやすい季節に適した野菜といえます。また、美肌のために必要なコラーゲンの生成を助けるビタミンCや、余分な塩分を排出し血圧を下げる作用を持つカリウムも豊富に含まれています。さらに、最近の研究によってトマトに含まれる13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(略して13-oxo-ODA)と呼ばれる成分には脂質代謝異常を改善する働きがあることが証明されました。

トマトの効果

動脈硬化の予防・改善効果
トマトに含まれるリコピンは強い抗酸化力を持つため、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化を予防する働きがあります。さらに、トマトの食物繊維にもコレステロール値を低下させる働きがあります。最近の研究によってトマトに含まれる13-oxo-ODAが脂質代謝異常を改善することも判明しました。リコピンや13-oxo-ODAにより動脈硬化が予防できることに加え、ケルセチンには血管を丈夫にする働きがあり、香り成分であるピラジンには血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果があります。トマトに含まれる様々な成分によって動脈硬化を予防・改善できるといわれています。実際にトマトを多く食べる地域の人はそうでない地域の人と比べて、動脈硬化の人が少ないというデータがあります。

ダイエット効果
トマトは食物繊維を豊富に含むため、満腹感を得やすい食材です。
トマトに含まれるリコピンには、脂肪を蓄積する脂肪細胞の成長を抑制する作用があることが明らかになっています。最近の研究により、トマトに含まれる13-oxo-ODAが血液中のコレステロールや脂質の異常を抑える働きを持つことが判明したため、トマトが肥満やメタボリックシンドロームに効果的であると期待されるようになりました。13-oxo-ODAは、中性脂肪を減らす効果を持つリノール酸の仲間であり、エネルギー代謝を亢進させ、脂肪の燃焼を促進することも解っています。
リコピンと13-oxo-ODAが含まれるトマトはダイエット効果が期待できる野菜として注目されています。

高血圧を予防する効果
食塩に含まれるミネラルであるナトリウムを過剰に摂取すると、血液の中の水分量が増えるため血圧が上がり、高血圧のリスクが高くなると証明されています。野菜に多く含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあるため、高血圧を改善したい方や予防したい方にはカリウムの摂取が推奨されています。トマトにはカリウムが豊富に含まれているため、高血圧の予防に効果的です。

美肌効果
トマトのリコピンがシミに効くといわれるのは、皮膚の表皮部分で発生する活性酸素を抑えて、シミの元であるメラニンの生成を抑制してくれるからです。また、しわも皮膚の真皮部分で発生した活性酸素が原因のひとつであるといわれています。リコピンとビタミンCがコラーゲンの健康維持を助けることで肌のハリが保たれ、しわの予防や改善にも役立ちます。また、ケルセチンには体内のビタミンCの働きを高める作用があります。リコピン、ビタミンC、ケルセチンの3つの成分が含まれるトマトには、美肌効果が期待できます。

食欲増進・疲労回復効果
トマトの酸味成分であるクエン酸やリンゴ酸には胃の粘膜の炎症を抑え、むかつきを解消する効果があります。また、疲労の原因物質である乳酸を分解する働きやエネルギーを産生する働きもあり、夏バテや二日酔いの時に効果的です。

便秘を解消する効果
トマトにペクチンと呼ばれる食物繊維が含まれており、便秘の解消に効果的です。

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※参考文献一覧
東城百合子、野草と野菜、三笠書房、2019、p115
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/tomato/

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