自律神経失調症
薬草・野草
ハーブボールとは
ハーブボールとは何種類ものハーブを布に包み、温かく蒸したものを全身に押し当てるトリートメントで、心も身体も温まるハーブのお灸です。日本ではまだ知名度は低いですが、タイやインドでは伝統療法の治療の一つとして、何千年という歴史の中で使われて来ました。流行りのものではないのです。
ベチバー (イネ科)
【効き目】鎮静、強壮、皮膚弾力回復、抗菌、体循環促進、免疫力強化、抗真菌などベチバーはインドネシアなどを主な産地としたイネ科の植物で、草の丈は2mほどにも成長します。インドのタミール語で「掘り起こした根」から名前が由来し、この植物は根を深く網状に張り巡らせるため、田畑のあぜに植え、土留めに使われてきました。1年で根が2~4mにも到達すると言われます。
はすの実 【蓮の実】
【効き目】下痢、おりもの、尿失禁、動悸、不安、不眠などハスは花が枯れたあと花托の中に実をつけます。ハスの実は、脾の動きを高め、食欲を増進し胃腸の水分代謝を改善して下痢を止めます。汗や尿が漏れ出るのを防ぐ作用で、おりものや尿失禁を改善する効果もあります。精神を安定させ動悸や不眠を改善する効果は重要です。中国では中秋節(旧暦8月15日)に食べる月餅に、ハスの実あんをよく使います。
なつめ 【棗】
【効き目】食欲不振、倦怠感、虚弱体質、疲労、アレルギー、イライラ、不安など脾胃に力を与え、特に血を補い、強い滋養強壮作用があります。心身両面の疲労回復に向いています。また、食欲不振を改善するほか、気持ちを安定させる作用もあるのが特徴です。ストレスで食欲がない時におすすめです。抗酸化作用が高いサポニンが豊富。免疫力向上、血流改善、肝機能向上などの効果が期待できます。
菊花 (キク科)
【効き目】目のカスミ、目の充血、イライラ、高血圧、肩こり、肌荒れ、のぼせ、めまい、頭痛など食用としても利用される菊は、山形県の「もって菊」が有名です。肝の高ぶりを鎮める作用があり、頭痛やイライラ、のぼせや目眩、高血圧の改善に有効です。肝は目と関係関係するので、眼精疲労や目の渇き、充血、かすみ目の解消に役立ちます。ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEが豊富。有効成分の中でも特にビタミンB1が視神経に栄養を与え働きを整えます。
いちじく 【無花果】
【効き目】せき、声がれ、便秘、痔、乾燥肌、ドライアイ、食欲不振、口の渇き、下痢など乾燥した体をうるおし、ドライアイや口の渇きを緩和します。特にのどや肺へ作用し、のどの炎症、しゃがれ声、からせきに効果的です。解毒作用も高く、痔やおできなどに良いでしょう。食欲不振、下痢、便秘など、夏に起こりがちな胃腸炎にも良いです。水溶性食物繊維のペクチンや不溶性食物繊維が含まれ、便秘を改善します。
わらび 【蕨】
【効き目】便秘、関節痛、出血など熱を冷ます効能があります。熱をもった関節痛や感染症の大腸炎によいでしょう。また、肌にうるおいと弾力を与えます。わらびは体を冷やすので食べ過ぎや毎日食べるのは避けましょう。食物繊維が豊富で、腸内環境をととのえ、便秘を解消したり、免疫力を強化したりします。細胞の再生を促すビダミンB2、老化を防ぐビタミンEのほか、皮膚や目、口、鼻の粘膜を丈夫にする働きのあるβ-カロテンも含みます。わらびとはシダ科の植物で山菜の一種です。
菜の花 【菜花】
【効き目】のぼせ、ストレス、イライラ、疲労など肝に働き、気の滞りを解消するため、のぼせ、ストレス、イライラなどの春に起こりがちな不快症状の改善に向いています。また、血の滞りを取り除き、高血圧や動脈硬化、月経不順などを予防します。栄養価が高い菜の花。
ヤロウ (キク科)
【効き目】消炎、止血、創傷治癒、抗菌、収れん、鎮静、鎮痙、健胃、利胆、外傷、生理痛、胃炎、消化不良、食欲不振などヤロウの学名はギリシャ神話のアキレスが使った野草に由来します。近年、切り花として白と赤の花がよく出回るようになりました。傷を治した伝承のとおり、消炎止血、抗菌作用を持ちます。また、胃炎や風邪、食欲不振にも用いられます。エッセンシャルオイルは「アズレンブルー」といわれる青色です。美容目的で、軟膏や植物油に希釈して用いられます。
ミルクシスル (キク科)
【効き目】抗酸化、細胞膜安定化、タンパク合成促進、肝硬変、脂肪肝、薬物性肝炎などフラボノイドの一種であるシリマリンが含まれ、古代ギリシャ時代から肝臓病の治療で使われていたとされます。肝臓を保護し、ダメージを受けた肝細胞のタンパク合成を促進することで修復を促します。タバコやお酒がすきな方への肝臓予防に用いられます。種をつぶしてハーブティーにしたり、炒って粉末状にしてクッキー作りにで使っても良いでしょう。