ホーリーバジル (シソ科)
ラッカセイ 【落花生】
【効き目】貧血、冷え性の改善、強肝などナッツ類の中でも一番なじみの深いものはラッカセイ(ピーナッツ)でしょう。ひとつかみでご飯2杯分のカロリーがあり、栄養価が高く栄養バランスのとれた食品といわれています。ラッカセイの約半分脂肪ですが、コレステロールは含まれておらず、脂肪の約8割が不飽和脂肪酸です。ナッツ類を食べる人に長寿者が多いといわれるのも、この不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、αリノレン酸がバランスよく含まれているのに加えて、ビタミンEが血中のコレステロールを下げる働きをするため動脈効果などの成人病にかかることが少ないからでしょう。
ユズ 【柚子】 (ミカン科)
【効き目】血行促進、発汗、風邪予防、胃腸病、リウマチ、神経痛、冷え性の改善など柑橘系のさわやかな香りと、ほのかな苦味が特徴のユズ。 ユズは飛鳥時代前後に中国から渡来して日本に普及されたといわれており、古くから日本人に愛されている常緑香酸柑橘類です。冬至にはユズ湯に入る習慣も江戸時代には生まれていたそうです。
ヤマイモ 【山芋】
【効き目】消化促進、糖尿病の改善、強精などヤマイモの体力強化、病気予防効果は古くから知られていて、平安時代の医術書として今なお有名な『医心方』には、「ヤマイモを食べると気力を増し、五臓を充実させる。その結果、病を防ぎ、体も軽くなって寿命を伸ばす」と書かれている。また、正月の松の内にヤマイモをすりおろしたとろろを食べると、中風にかからないと昔から言われてきました。餅の食べ過ぎの害を抑えるための知恵と思われます。
フキノトウ 【蕗の薹】 (キク科)
【効き目】健胃、健肝、去痰、解熱など残雪の下から顔を出し、一番早く春を告げる山の幸です。全国各地に自生していますが、香りと苦味は寒冷地のものほど強いようです。市場で出回っているものは、栽培品種が多く香りは少ない。「春の血には苦味をとれ」といわれるように、春は食べ物の苦味で肝臓の働きを助けて毒消しをする時期。冬の間に体内に溜まった老廃物を外に出すフキノトウの働きは大きい。
パセリ 【和蘭芹】 (セリ科)
【効き目】眼病、歯槽膿漏の改善、動脈硬化、脳卒中の予防など古代ギリシャ、ローマでは、パセリは食中毒のクスリとして使われていたという。この特有の強い香気は、ピネン、アピオールという精油成分で、このおかげでパセリの葉には虫がつきにくい。また、腸内でも有害なバクテリアが繁殖しにくい。葉緑素も多く含まれていて、血液中の酸素成分と結びついて解毒する働きもある。
ニンニク 【大蒜】
【効き目】疲労回復、血液循環、消化吸収、ホルモン分泌の促進などニンニクは、疲労回復の特効薬として、また精力がつく食品として昔から知られています。①毛細血管を広げ、血液循環をよくし活力を高める。②消化を助け胃腸の活動をささえる。③ホルモンの分泌を助ける。④寄生虫駆除や強力な殺菌作用がある。⑤ビタミンB類の吸収をよくし、細胞を元気づけ、全身の気力を増すという薬効に富んでいます。しかし、強烈な臭いは好きな人もいますが、たいてい敬遠されます。臭みを抜くためには、熱を加えると臭気をつくる分解酵素も飛び、薬効も変わりません。
ニンジン 【人参】
【効き目】 強肝、胃潰瘍、ガン予防、目の疲れ、喘息、冷え性改善などニンジンは昔から野菜の王様といわれ、ニンジン好きな人は丈夫だと言われています。志摩半島の海女は昔からの伝統食を食べ、酸素マスクなしで海に長くもぐりますが、特にニンジンを食べると海に潜った時に力がでるといいます。肝臓が強化されるからでしょう。長寿研究の近藤正二博士は、全国各地を歩いて調査した結果、岩手県の二つの村でニンジンを食べるか食べないかの違いだけで、一方、長寿村、一方は短命村になっていたといいます。
ニラ 【韮】
【効き目】便秘、下痢、腹痛の解消、殺菌、防腐作用、貧血、精力減退の改善などニラは山野に自生し、日当たりのよい庭のすみにでも植えておくと一年中次々に新芽を出す。とてもありがたい緑黄色野菜です。昔からニラを食べると体が温まり、便秘、下痢、腹痛に特効があるといわれてきました。お腹をこわした時の「ニラがゆ」「ニラおじや」は特効食です。石田三成が戦いに負けて山野をさまよい下痢がひどくなった時、ニラがゆを食べて治したといいます。
長ネギ 【長葱】
【効き目】血液浄化、発汗、利尿作用、胃腸病、冷え性、むくみの改善など東日本では白い部分が多い「根深ネギ(白ネギ)」西日本では主に緑の部分を食べる「葉ネギ」が一般的です。他に、香りが強いネギ、小ネギ、軟らかいネギ、太ネギ、甘味の強いネギなど、全国に多くの伝統品種が作られています。原産地はモンゴルあたりの平原とかシベリアの極寒の地ともいわれてる。極寒の地の野菜であることにより大きな耐寒力がある。
トマト 【蕃茄】
【効き目】疲労回復、健脳、毛細血管強化、造血などヨーロッパでは「トマトのある家に胃病なし」ということわざもある。トマトにはさまざまな有機酸が含まれていて、食べ物の消化吸収を促すから疲労回復にも有効です。特に肉を多く食べる人には肉の消化を助けます。ためしに生肉の上にトマトの輪切りをのせておくと肉は軟らかくなっています。トマトには必須アミノ酸でうま味成分のグルタミン酸が多く含まれています。