ハーブ

ハーブ

リコリス          (マメ科)

【効き目】鎮咳、去痰、消炎、抗アレルギー、抗ウイルス、エストロゲン作用、矯味、上気道カタル、風邪、胃・十二指腸潰瘍など古くから医療で用いられてきたリコリスは、喘息やのどの痛み、咳、胃腸障害で処方されます。近年の研究では抗ウイルス作用や免疫賦活作用も確認されました。リコリスは副作用として、低カリウム血症や、高血圧が懸念されます。製剤としては危険性のないものが使われていますが、生薬やハーブを内服するときは必ず専門家の指導を仰ぎましょう。
ハーブ

ラズベリーリーフ     (バラ科)

【効き目】鎮静、鎮痙、収れん、美白、出産準備、生理痛、生理前症候群、口腔粘膜の炎症などノンカフェインということもあり、出産前の女性のために、お守りのように使われているハーブです。子宮や骨盤周辺の筋肉を調整する働きがあるので、出産準備や生理痛、生理前症候群にも効果があります。ほかにも、扁桃炎や風邪、下痢に悩む人に処方されたり、外傷や結膜炎の人に外用として用いられます。
ハーブ

ヤロウ             (キク科)

【効き目】消炎、止血、創傷治癒、抗菌、収れん、鎮静、鎮痙、健胃、利胆、外傷、生理痛、胃炎、消化不良、食欲不振などヤロウの学名はギリシャ神話のアキレスが使った野草に由来します。近年、切り花として白と赤の花がよく出回るようになりました。傷を治した伝承のとおり、消炎止血、抗菌作用を持ちます。また、胃炎や風邪、食欲不振にも用いられます。エッセンシャルオイルは「アズレンブルー」といわれる青色です。美容目的で、軟膏や植物油に希釈して用いられます。
ハーブ

ミルクシスル      (キク科)

【効き目】抗酸化、細胞膜安定化、タンパク合成促進、肝硬変、脂肪肝、薬物性肝炎などフラボノイドの一種であるシリマリンが含まれ、古代ギリシャ時代から肝臓病の治療で使われていたとされます。肝臓を保護し、ダメージを受けた肝細胞のタンパク合成を促進することで修復を促します。タバコやお酒がすきな方への肝臓予防に用いられます。種をつぶしてハーブティーにしたり、炒って粉末状にしてクッキー作りにで使っても良いでしょう。
ハーブ

ホーソン           (バラ科)

【効き目】陽性変力作用、環状血管や心筋の血行促進、心臓機能の低下、動悸、息切れ、心臓部の圧迫感や重圧感など真っ赤な実が特徴のホーソンは、欧米などの北半球に自生しています。花や葉、実は心臓のポンプの働きを強化して血液量を増加させ、抗酸化成分で血管そのものの働きを維持してくれます。アルコールに漬けたホーソンのチンキ剤は、薬用酒としても美味しくいただけます。効果がゆっくりと現れるので、長期的に使うことをおすすめします。
ハーブ

フラックスシード    (アマ科)

【効き目】α-リノレン酸の補給によるエイコサノイドの調整、緩下、粘膜保護、生活習慣病の予防、便秘、咽頭炎、腸炎などフラックスシードの茎はリネン素材の原料として使われます。種は丸ごと食べたり、種から絞った油を食用に使ったりして活用します。健康における最大の特徴は、オメガ3脂肪酸のα-リノレン酸を豊富に含むこと。生活習慣病の予防に最適ですが、酸化が早いため、加熱せずドレッシングで使うか、開封後に早く消費しましょう。
ハーブ

ブラックコホシュ     (キンポウゲ科)

【効き目】ホルモン分泌の調整、鎮静、更年期障害、生理痛、生理前症候群など年齢とともに減少していく女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を発揮するイソフラボンが含まれます。効果として更年期障害の落ち込みや不安感、発汗異常という代表的な症状以外にも腰痛や肩こりが緩和されたという報告もあります。ホルモン剤補充療法を始める前に試してみたいハーブです。
ハーブ

ヒース          (ツツジ科)

【効き目】  美白、尿路消毒、抗菌、色素沈着、膀胱炎や尿道炎などの泌尿器系感染症、結石予防、リウマチ、関節炎、痛風などヒースは、アルプスの山々や地中海地方に育成する常緑樹で、ピンクの花をつけます。自然療法では、ヘザーと呼ばれています。メラミン色素の合成に関わる酵素チロシナーゼの活性を抑制するアルブチンが含まれ、美白に役立ちます。また、泌尿器を浄化する働きもあり、結石予防や感染症対策、良性の前立腺肥大による排尿障害などの植物療法で用いられます。
ハーブ

バレリアン     (オミナエシ科)

【効き目】鎮静、鎮痙、就眠障害、神経性、痙攣性の消化器系疼痛など秋に収穫され、ドライ状態でも入手可能ですが、非常に強烈な臭い成分「イソ吉草酸」を含みます。保存する場合は密閉袋を二重にし、冷蔵庫に入れましょう。中枢神経を抑制し、筋肉の緊張をゆるめるため、寝つきよくしたり不安をやわらげる作用があります。
ハーブ

ソウパルメット    (ヤシ科)

【効き目】酵素阻害、利尿、消炎、前立腺肥大、過敏膀胱、排尿障害などハーブの活用といえば女性向きなイメージが多い中、ソウパルメットは珍しく男性に用いられるハーブです。赤黒い実から得られる成分は、中高年男性の悩みに効果が期待できるのです。良性の前立腺肥大や排尿障害を改善したり、額が広くなる男性型の脱毛症にも。症状は初期段階で、率先して使い、健康維持に役立てましょう。
スポンサーリンク