ヤロウ (キク科)
薬草・野草
ツワブキ 【石蕗】
【効き目】腫れもの、吹き出もの、火傷、湿疹の改善、虫刺され、魚の中毒の毒消しなど「フキ」に似た葉で緑が濃くツヤがあり厚ぼったい、葉の裏には綿毛がありますが成長すると見られなくなります。北海道、北東北にはありませんが、暖地や海岸、山などに自生して秋にはキクのような花が咲きます。ツヤがある葉も花も美しいので庭に植えて観賞用としても良い。
タンポポ 【蒲公英】
【効き目】胃腸病、神経痛、リウマチ、不眠症の改善など可憐な花で知られるタンポポですが5年以上経過した根はゴボウのように長く太くなり強靭な生命力を思わせます。野草には栽培野菜にはない成分が多く含まれているのですが、その中でも、ゲルマニウムはガンや難病治療への効果が期待できると言われ注目されています。
センブリ 【千振】
【効き目】腹痛、食あたり、胃炎、下痢、二日酔い、目の炎症の改善などセンブリは「千回振り出しても、なお苦い」から「千振り」という。苦味の成分は、スウェルチアマリンという物質で、これは50万倍に薄めてもまだ苦いといわれるほどです。腹痛、食あたり、健胃に良い。ゲンノショウコと共に昔から民間の胃薬として大切にされ代々伝えられてきた歴史の重みを感じさせる薬草です。
せり 【芹】
【効き目】むくみ、発熱、貧血、高血圧、肩・首こり、胃弱、ストレスなど体の余分な熱を取り、水分代謝を良くするので、むくみの改善に効果的。血管を丈夫にして血行を促進することから、高血圧や貧血の予防や改善に有効です。ストレス解消や、肩こりやめまいを緩和する作用も。葉の形が似ているクレソンも、ほぼ同じ効能があります。
セイタカアワダチソウ 【背高泡立草】
【効き目】公害、薬害の毒消し、アトピー、炎症、湿疹の改善など「セイタカアワダチソウは喘息の原因になる毒草だから枯らせ」といって除草剤を撒いた時代もありました。しかし枯れずに勇ましく増え広がりました。戦後、外国から入ってきた野草ですがこの大地にしっかり根づくたくましさをもちます。喘息になるからと嫌われたのはブタクサと間違えられていたからです。逆に喘息を治すのです。食養と手当てとこのセイタカアワダチソウのお風呂で不用物が出て治っていきます。
スギナ 【杉菜】 (トクサ科)
【効き目】結石、胆石の除去、腎臓病、肝臓病、心臓病の改善、美肌などスギナは早春、土の中からひょっこり顔をだす、ツクシの後ろから出てくる「ツクシの親」です。増えすぎて困るツクシの親ですが、この繁殖力が弱った体にエネルギーを与えてくれます。珪酸やビタミン、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれます。珪酸は3〜16%含んでいてこれらとともに他に含まれる未知成分が多くの難病を治す力になっています。森や林の中で自生しているものは特に効果が大きい。
ゲンノショウコ 【現の証拠】
ドクダミ、ゲンノショウコはどんな病気にも役に立ちます。下痢がたちどころに治ったため「現の証拠」と名付けられたほど下痢止めの妙薬として使われてきましたが、それだけではなく、血行促進、浄血を助け、幅広く効用ががあります。煎じ汁を多く飲んでも副作用がないのでどんどん使うと良いでしょう。婦人科の病気を防ぎ肌をなめらかにして美容にも良い。
クチナシ 【梔子】
【効き目】打ち身、ねんざ、腫れもの、肝炎、吐血、腰痛の改善などクチナシは、純白で清楚な花が咲き、芳香を放ち、晩秋の頃、黄赤色の実をつけます。この実がクスリになります。果実が熟しても口を開かないから「口無し」と名前がついたとする説もあります。実は赤く熟したものを取り、日光で十分乾燥させます。これを漢方では「山梔子」(さんしし)と呼ばれるものです。クチナシの実は古い飛鳥時代から布地染料に使われました。
クズ 【葛】
【効き目】胃腸浄化、解熱、下痢、腹痛、食中毒などクズは、山野に自生する多年草木で、つるを伸ばして生える大型の植物です。葉は大きく裏表は白っぽい。保温性が強く細胞に力をつけるので、体が温まり消化吸収を助け血行を促します。病弱者には非常に大切な食べ物です。この葉の葉緑素は、健胃、造血、便通を助けるので、若葉を茹でたり天ぷらにして食べると良い。「ヘリクロゲン」という葉緑素が市販されていますが、これは野生のくずの葉を粉末にしたものです。
オオバコ 【大葉子】
【効き目】咳止め、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの予防、むくみ、歯痛などオオバコは最近では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの予防にも有効と分かり、ますます評価が高くなりました。抗脂肝作用もあるとのことで肝臓病対策にも重要視されています。全国どこにでも道端や空き地などで多く見られ採取も容易です。