カレンデュラ       (キク科)

ハーブ

カレンデュラ       (キク科) 和名   トウキンセンカ


【効き目】
抗菌、抗真菌、抗ウイルス、消炎、創傷、皮膚炎、口腔の炎症、結膜炎など

外用として昔から外傷や火傷の治療で使われ、内用として胃演瘍や胆のう炎の治癒
促進、のどの炎症や目の洗浄など、さまざまな面で活用されてきました。春先から5月ごろ、オレンジ色の花をたくさん咲かせきす。このオレンジ色の花弁には、カロテノイドという脂溶性の色素を多く含み、また抗酸化を司るフラボノイド成分も多く含みます。ドライハーブで入手ができるので、ハーブティーや色を活かしたお菓子の飾りつけに利用したり、チンキ剤や、オイルに成分を抽出したカレンデュラオイルとして活用することできます。カレンデュラオイルで作のた蜜蝋の軟膏は「万能軟膚」と言われ、傷の治療や全身の皮膚ケアはもちろん、冬の肌荒れ時期のリップクリームやひび、あかぎれのハンドクリームに、洗い物の多い女性の主婦湿疹にも気軽に用いることができます。さらにカレンデュラに含まれる多糖類には免疫調整力があり、他の成分との相互作用によって創傷治癒がより促進されます。

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傷ついた皮膚や粘膜を修復、保護する頼もしい“皮膚のガードマン”
カレンデュラは、地中海沿岸原産のキク科の一年草です。高さ50cmほどに成長し、春から夏にかけて鮮やかなオレンジや黄色をした3〜10cmほどの花を咲かせ、この花弁が古くからメディカルハーブとして利用されてきました。「皮膚のガードマン」とも呼ばれるように、ダメージを受けた皮膚や粘膜を修復し、保護する作用に優れ、オイルに浸出したカレンデュラ油で作った軟膏は、傷、やけど、手荒れ、唇の荒れなどに用いられています。また、カレンデュラをアルコールに浸出したチンキは、外用で肌トラブルやのどの炎症に、内用で胃炎、胃潰瘍など消化器系の炎症にと、幅広い用途で活躍してくれます。さらに、抗菌作用や白癬菌などに対する抗真菌作用、ヘルペスウイルスなどに対する抗ウイルス作用、トリコモナスなどへの抗寄生虫作用も確認されています。また、カレンデュラの成分の多糖類に免疫系を調整する働きがあり、かぜやインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を高める効果も期待できます。カレンデュラティーはドイツではカモミールティーと並んでかぜのひき始めに飲むお茶の1つとしても人気です。このほかにも発汗促進、解毒、利尿、女性ホルモン様作用、胆汁分泌促進など様々な効能をもつ利用価値の高いハーブです。

カレンデュラと“マリーゴールド”
カレンデュラは、ラテン語で「各月の初日」を意味するkalendaeが語源です。その理由は定かではありませんが、原産地の地中海沿岸の温暖な気候では、一年を通して咲くことからつけられたという説もあります。日本には江戸時代に中国から渡来したといわれ、和名のトウキンセンカ(唐金盞花)は、花の姿が黄金色の盞(サカヅキ)に似ていることに由来します。なお、カレンデュラには「ポットマリーゴールド(pot marigold)」という別名がありますが、園芸店などでよく観賞用に販売されている「マリーゴールド」とは別植物なので注意が必要です。この場合の「マリーゴールド」はフレンチ・マリーゴールドや、アフリカン・マリーゴールドなどであり、キク科タゲテス属(Tagetes)に分類されます。これに対し、メディカルハーブとしての「ポットマリーゴールド」は、同じキク科でもカレンデュラ属(Calendula)で、「マリーゴールド」とは属の異なる別植物です。英名の“pot”は「食用にできる山菜、あるいは野草」を意味します。このように大変紛らわしいため、メディカルハーブとしてのマリーゴールドを学名にちなんで「カレンデュラ」と呼んでいます。目の疲れや乾き、目のかすみなどが気になる人にもおすすめです。

カレンデュラの効果・効能

肌の万能薬として知られ、化粧品にも配合されることの多いカレンデュラ。作用が穏やかなため、ヨーロッパでは赤ちゃんや敏感肌の人にも安心して使えるハーブとして親しまれています。また、女性ホルモンに似た働きをもつ成分を含むことから月経のトラブルや更年期の不快症状にも向き、女性におすすめしたいハーブの1つです。

肌トラブルの改善
カロテノイドやフラボノイドなどの抗酸化物質や多糖類の複合的な作用で、皮膚や粘膜のダメージの回復を助けると考えられています。切り傷、すり傷、やけど、手荒れ、主婦湿疹、唇の荒れ、アトピー性皮膚炎、赤ちゃんのおむつかぶれ、にきび、水虫、日焼け、乾燥肌など幅広い肌トラブルに有効です。アレルギーのある人が初めて使う場合は、パッチテストを行うようにしましょう。

かぜの予防
抗菌・抗ウイルス作用のある成分や免疫系を活性化させる成分を含み、かぜやインフルエンザの予防や、かぜのひき始めのケアに役立ちます。濃いめに入れたティーやチンキ剤を希釈して作ったうがい剤は、のどの痛みの緩和にも有効です。

胃炎・胃潰瘍の症状緩和
荒れた胃粘膜の修復を助ける作用、抗炎症作用、血流を促進する作用などにより、胃炎や胃潰瘍に伴う胃痛や胸やけ、胃もたれ、食欲不振などの症状を緩和します。

女性の悩みの改善
カレンデュラティーは、月経不順に対する民間薬として使われてきた歴史をもちます。成分の1つであるフィトステロールには女性ホルモン(エストロゲン)様作用があると考えられており、月経不順、月経痛、月経前症候群など月経に伴うトラブルや、更年期障害の改善効果が期待できます。

目の健康維持
目の働きを助ける成分として知られるルテインを含み、白内障予防のほか、紫外線やブルーライトによるダメージから目を守る働きが期待できます。

※注意
キク科アレルギーの人は使用に注意が必要です。妊娠中の人は内服には注意が必要です。

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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p56
日本メディカルハーブ協会https://www.medicalherb.or.jp/archives/241656#:~:text=荒れた胃粘膜の,症状を緩和します%E3%80%82

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