とうがん  【冬瓜】

野菜・その他

とうがん  【冬瓜】

【効き目】
ほてり、のぼせ、むくみ、夏バテ、下痢、高血圧など

水分を補給することで体の熱を冷まし、口の渇き、のぼせ、ほてりを鎮めます。また、利尿作用があり、湿熱を防ぐため、膀胱炎、関節炎、むくみを改善します。「冬瓜」という漢字は、夏に収穫して、冬まで置いておけるからといわれています。とうがんの95%は水分です。抗酸化作用があり、免疫力を上げるビタミンCや、血圧を下げる働きがある、カリウムを多く含んでいます。

漢方トピックス
とうがんの外皮を生薬とした「冬瓜皮」は尿の出を良くしてむくみをとる作用があり、利尿薬として用いられてます。種子を乾燥させた生薬「冬瓜子」は。消炎、鎮咳、去痰などの作用があります。

冬瓜の効能効果

冬瓜は水分が約95%を占めており、ほかの野菜と比べて糖質が少なく、100gあたりのカロリーは15kcalです。野菜のなかでもカロリーが低い食材のひとつです。冬瓜の主な栄養としては、体内の余分な塩分を排出する「カリウム」や、皮膚や粘膜を正常に保ち抗酸化作用が期待できる「ビタミンC」、ビタミンB群の一種で造血作用などの働きのある「葉酸」などがあります。昨今注目を集めている成分としては、脂肪や糖の吸収を抑える働きが期待できる「サポニン」も含まれています。サポニンはコーヒーや抹茶などにも含まれる苦味の成分であり、抗酸化作用や免疫力の向上などが期待されています。

体の熱を取り除く作用や利尿作用も
薬膳の考え方では、冬瓜は、体の熱を取り除く作用や利尿作用があるとされています。薬膳料理ではスープの具材として使われることが多く、蒸し暑い夏にはぴったりの野菜といえるでしょう。また、冬瓜の皮の部分は「冬瓜皮(とうがんひ)」、種の部分は「冬瓜子(とうがんし)」として利用されており、冬瓜は「捨てるところがない野菜」といわれています。

冬瓜には体を冷やす性質も。夏の食事に取り入れよう
冬瓜には体を冷やす性質があるため、冷えやすい体質の人は、ショウガやネギなどの香味野菜を加えたり、温かくしたりして食べるようにしましょう。胃腸が弱い人や妊娠中の女性なども、食べ過ぎないように気をつけてください。冬瓜は切らずに丸ごとの状態であれば長期間日持ちしますが、その効能効果を考えると、暑さを感じる時期に食べるのがおすすめです。

冬瓜の生産地では、夏バテ予防にも使われている
冬瓜の主な産地としては、沖縄県や愛知県などがあります。沖縄県では、水分が多く体の熱を取る働きがあるといわれる冬瓜の特徴をいかして、夏バテ予防にも使われています。豚肉や昆布と一緒に冬瓜を煮込んでスープにしたり、もずくを加えて三杯酢で和えた酢の物などにしたりして食べられています。

日本に古くから伝わる食養生の知恵
また、私の暮らす愛知県には、「冬瓜汁」という郷土料理があります。干しシイタケや鶏肉、油揚げなどだしの出る食材と一緒に、冬瓜を煮込んで作ります。アツアツの状態でも冷やして食べてもおいしいです。香味野菜やとろろ昆布などをトッピングすればまた違った味わいが楽しめるので、たっぷり作って少しずつ楽しむのにも向いています。

ビタミンC
冬瓜100gあたりには、ビタミンCが39mg含まれています。ビタミンCは、コラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。皮膚や粘膜の健康を保つはたらきがあるため、「美容のためのビタミン」として知られています。また、ビタミンCには抗酸化作用があり、老化の原因となる「過酸化脂質」の生成を抑えてくれますよ。

カリウム
冬瓜にはカリウムが豊富に含まれています。100gあたりの含有量は200mgです。カリウムは、ナトリウム(塩分)を身体の外に排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調整するのに役立ちます。カリウムは細胞内の浸透圧やpHバランスを調整するほか、神経や筋肉のはたらきにもかかわっています

食物繊維
冬瓜100gあたりには、不溶性食物繊維が0.9g、水溶性食物繊維が0.4g含まれています。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の比率が2:1に近く、理想的なバランスです。不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増やし、腸の運動を促す作用があります。一方、水溶性食物繊維の作用は、腸内の老廃物や毒素の排出を促すこと。どちらも便秘対策に重要な栄養素です。

サポニン
冬瓜には、サポニンが含まれています。サポニンは腸において糖質と脂肪が合体しないようにはたらき、脂肪の蓄積を抑える植物成分です。また、サポニンには「ナチュラルキラー細胞」という免疫細胞を活性化する作用があります。ウイルスや細菌から身体を守るのに役立つため、風邪対策におすすめです。

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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p97
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