ししとう 【獅子唐辛子】

野菜・その他

ししとう 【獅子唐辛子】(シシトウガラシ)


【効き目】
冷え、高血圧、食欲不振、むくみ、便秘など

血の巡りを良くして、おなかを温め冷えを取ります。利尿作用もあり血圧を下げ、むくみを取るなどの働きもあります。消化を助け、食欲増進にも役立ちます。整腸作用もあり、便秘解決にも有効です。冷たいものを取ることが多く、体に湿がたまりやすい季節に向く食材です。カリウムが豊富で利尿を促し、血圧の安定やむくみ予防など効果が期待できます。カプサイシンという成分が体を温めて発汗を促し、新陳代謝を促進させるので、ダイエットに良いとされています。ししとうはナス科トウガラシ属の果実で、ピーマンや唐辛子の仲間です。青唐辛子・赤唐辛子などの辛味種に対し、辛味の少ないししとうは甘味種にあたります。別名で「甘とうがらし」とも呼ばれる野菜です。日本におけるししとうの正式名称は「獅子唐辛子(ししとうがらし)」。凹凸のある見た目が獅子の顔を想像させることから名づけられたと言われています。旬時期は6月から8月にかけての夏です。中南米が原産地と言われており、比較的温かい地域のほうが栽培に向いています。日本で特に栽培が盛んなのは高知県で、全国収穫量の40%近くを誇る名産地です。ピーマンと同じく、成熟させる前に収穫されるため緑色の見た目が一般的ですが、熟すと赤いししとうになります。

ししとうの品種・種類

山科とうがらし
山科とうがらし(やましなとうがらし)は京都の伝統野菜のひとつです。京都市山科地区で主に栽培されていたことから「山科」の名がつきました。外見はししとうに似ていますが、先端がとがっているのが特徴。辛味が少なく食べやすい品種です。

ひもとうがらし
ひもとうがらしは、奈良の伝統野菜である大和野菜に指定されている品種です。細長い形状が特徴で、見た目から「水引とうがらし(みずひきとうがらし)」とも呼ばれます。辛味はほとんどありません。

万願寺とうがらし
万願寺とうがらし(まんがんじとうがらし)は、「とうがらしの王様」とも呼ばれるほどサイズが大きく味の良い品種です。京野菜のひとつで、京都府の満願寺地区における固定種になります。万願寺とうがらしを熟成させて、赤く色づかせた赤万願寺とうがらしもあります。

伏見甘とうがらし
古くから京都の伏見地区で栽培されてきたのが、伏見甘とうがらし(ふしみあまとうがらし)です。京都の伝統野菜に指定されています。辛味がなく、甘いため食べやすい品種です。京都では伏見甘とうがらしの葉も、煮物や佃煮にして食べる風習があります。

ししとうに含まれる成分
ししとうは、β-カロテンがとりわけ多く含まれています。ビタミンC・ビタミンB6・カリウムなどの栄養素も豊富なので、ビタミンとミネラルの多い野菜のひとつと言えるでしょう。また、フラボノイドと呼ばれるポリフェノールの一種も含まれています。近年、ポリフェノールはその健康作用が注目されているため、ししとうは食生活にうまく取り入れたい食品です。

ししとうの効果・効能

カリウムで高血圧症予防
ミネラルの一種であるカリウムは、塩分の摂りすぎを調整してくれる栄養素です。カリウムは細胞内液の浸透圧を調整する過程で、余分なナトリウム(塩分)の排出を促します。過剰な塩分は高血圧との関係が深いと言われているため、カリウムの豊富な食品を摂取することは高血圧症の予防につながるでしょう。

豊富な抗酸化物質が老化を予防
抗酸化物質とは抗酸化作用を持つ栄養素のことで、体内で発生する活性酸素の働きを抑制する作用があります。過剰な活性酸素はがんや動脈硬化などの疾患だけでなく、身体の老化を招く危険性がある物質です。ししとうにはβ-カロテン・ビタミンC・フラボノイドなどの抗酸化物質が多く含まれているので、身体の老化を防ぐには向いている食品と言えます。

ビタミンB6で貧血予防
ししとうにはビタミンB群のなかでも、とくにビタミンB6が多く含まれています。ビタミンB6は赤血球に存在するヘモグロビンの合成に関わっている栄養素です。貧血予防をサポートする成分として期待できるでしょう。

カプサイシンで冷え性改善をサポート
ししとうには辛味成分のカプサイシンが含まれています。体内での主な働きは、脂肪燃焼作用や新陳代謝を促進する作用です。さらにカプサイシンを摂取すると、アドレナリンが分泌されます。血流アップにつながるので身体を温め、冷え性改善を助けてくれるでしょう。カプサイシンは妊婦が摂取しても問題ないと言われるので、栄養価の高いししとうは妊娠中に取り入れたい野菜のひとつです。

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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p93
なにわサプリ
https://naniwasupli.com/contents/sweet-green-pepper/

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