クロモジ      (クスノキ科)

アロマ

クロモジ     (クスノキ科)


【効き目】
抗酸化、抗炎症、抗菌、抗アレルギー、鎮静、緊張、冷え、リウマチ、関節炎、胃腸不調など

香水や香り付けとして用いられるクロモジは、近年、エッセンシャルオイルが大変人気となっています。香りの効能が希少なローズウッドとよく似ており、土と森の甘い香りを感じられます。リラックスに導きながら体を温めてくれます。エッセンシャルオイルを生産する際に出る副産物の芳香蒸留水も人気です。「クロモジ」とは北海道南端から九州までの広い地域の低山や疎林の斜面で自生しているクスノキ科の落葉低木です。春には黄色く小さな花が咲き、秋には丸くて黒い実をつけます。日本固有の香木の代表格で、フローラルな香りのリナロールやミント系の爽やかな香りのカルボン、バラの様な香りのゲラニオールなどの香り成分を豊富に含んでいます。クロモジの幹と枝は、高まった神経を鎮める作用や咳を鎮める、気管支粘膜の充血を取るなどの作用がある、漢方薬の烏樟(ウショウ)として用いられることもあります。一時的に血圧を下げる作用もあり、漢方として日常的に服用する方も多いです。またクロモジの根皮には胃腸の働きをバランスよく整える効能や、急性胃腸への効きめがあり、漢方として以外にも細かく刻み入浴剤として使用されることもあります。クロモジ風呂に浸かると神経痛やリウマチ、肩こり、腰痛、冷え性などに効果があり、体の内側と外側両方から体を温めることができます。

クロモジ精油に期待される効果・効能

植物の持つ力を借りて、健康管理や美の促進などに役立てる「植物療法」は、西洋だけでなく日本でも昔から行われてきました。ここではクロモジの精油がもつ効能についてご紹介します。

心への作用
クロモジ精油の持つ作用として代表的なのが、深い鎮静作用と言えるでしょう。
いらだちや興奮を鎮め、心を落ち着かせてくれます。これはクロモジ精油に含まれるリナロールという成分によるもので、現代人なら誰もが抱えているストレスのケアにも効果的です。さらにクロモジ精油には、バラの精油に含まれるゲラニオールという抗うつ作用を持つ成分も含まれています。

身体への作用
クロモジ精油の持つ鎮静作用により心が鎮まると、心と密接につながる身体の緊張や筋肉の張り、強張りなどもほぐれてきます。また、血行を促進し身体を温める作用もあるため、冷えの改善や、身体の各部のこり、張りの改善などにも効果が期待できるでしょう。さらにクロモジ精油には強い抗菌・抗ウィルス作用、免疫力を高める作用もあるため、風邪やインフルエンザの予防にも役立つことが期待されます。

お肌への作用(美容効果)
心と身体に様々な作用が期待できるクロモジ精油ですが、お肌への作用や美容効果も忘れてはいけません。まず、保湿作用と抗炎症作用を持つことから、ニキビ肌やあせも、湿疹、肌荒れなどの改善に有効的と言えるでしょう。抗真菌作用により、水虫や真菌性の皮膚炎などにも効果的です。また、古くから石けんや化粧品の材料としても利用されてきたクロモジは、スキンケアにもとても役立ちます。保湿作用により肌にハリを出し、補修や組織再生等の作用により代謝を促進し、美しい健康的な肌へ生まれ変わることも期待できるでしょう。

オススメの取り入れ方
以上にクロモジ精油の持つ心、身体、肌への作用をご紹介してきましたが、これらの作用を一度に手に入れるのにオススメなのが、クロモジ精油を使用したお呂、“アロマバス”です。浴槽から立ち上るクロモジの香りを感じることで疲れが取れ、心身ともに深いリラックス状態になりますし、就寝前なら安眠にもつながります。身体が温まり血行促進や冷え性の改善も期待できますし、スキンケアの効果も。立ち上る蒸気を意識してお顔に当てれば、簡単なフェイシャルスチームにもなります。

⭐︎個人的に気になる商品


【国産 100%】クロモジ茶 5.5g×10パック ティーパック 無農薬 ノンカフェイン 島根県産 ふくぎ茶 巣鴨のお茶屋さん 山年園

熊野香道 「熊野クロモジ」 エッセンシャルオイル

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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p34
思惟の風
https://shiinokaze.or.jp/blogs/column/black-maple-brown
アロマト
http://aromato.co.jp/effect/

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