みょうが 【茗荷】
【効き目】
月経痛、月経不順、風邪、口内炎、食欲不振、消化不良など
熱を冷まし、解毒を促進する働きがあります。血を巡らせる作用、腫れ物を消す作用もあり、口内炎、のどの痛み、月経痛、月経不順などに効果が期待できます。強い香りには食欲増進や消化を助ける効果があります。カリウムを多く含むため、高血圧予防に適しています。香りのもととなっているα-ピネンには、消化促進、食欲増進のほか、血行を改善して発汗を促す作用があります。みょうがはショウガ科ショウガ属の多年草で、日本を含む東アジアなどの温帯地域が原産です。通常食べられる部分は、多肉質の地下茎から花茎を出して地上部に現れた先端部分で、内部に開花前の蕾が重なっている花穂です。また、地下茎から別に出る茎葉をみょうがたけといい、こちらは軟化栽培させた50~60cmの若い茎です。収穫前に光を当てて色付けしてから利用します。みょうがの旬は、夏から秋にかけてです。夏みょうがより大型の秋みょうがの方が味も香りもよいとされています。みょうがは独特の香りや色味が紅色で食の彩を華やかにすることから、薬味として多く利用されています。またみょうがの香りは、脳を刺激するので、眠気覚まし、発汗作用、食欲増進や解毒作用も期待できます。みょうがは正倉院文書や927年の延喜式にも記録があり、古くから利用されていたことがうかがえます。
みょうがの選び方と保存方法
みょうがは、固く実が引き締まっているものを選ぶと鮮度が高くおいしいとされています。また、みょうがは香りと辛みのみょうがの特徴を逃さないように水にさっとさらすだけなどにして料理に加えるのがおすすめです。保存する場合は、傷みやすいので霧吹きなどで湿気を与えてから冷蔵庫で保存します。
みょうがの名前の由来
みょうががしょうがと共に日本に持ち込まれた際、香りの強いしょうがの事を「兄香(せのか)」、香りの弱いみょうがの事を「妹香(めのか)」と呼び始められたことが名前の由来としていわれています。他にもみょうがには俗説があり、釈迦の弟子で周利槃特(スリハンドク)という者が、自分の名前をよく忘れてしまう人物だったため、釈迦が首に名札をかけさせたのですが、名札がかけたことも忘れてしまい、結局名前を死ぬまで思い出せなかったという説です。死後、周利槃特の墓に生えてきた草に、「彼は自分の名を荷って苦労した」ということから茗荷と名付けられたとのことです。
みょうがに含まれる成分と性質
みょうが自体は90%以上が水分です。栄養素としてはカリウムや香気成分のα-ピネンが含まれている食材です。カリウムは細胞内で一定の浸透圧を保ち、ナトリウムが細胞外で一定の温度に保つ事で細胞の浸透圧を維持する働きをしています。また、カリウムは血圧を下げたり、足のむくみにも効果的です。また、香り成分のα-ピネンには、神経の興奮を抑えストレスを緩和する効果があるとされており、眠気を覚まし発汗促進や消化促進などにも効果があります。その他、少量のビタミンやミネラル類、食物繊維を含み、腸内環境を整える効果もあります。
みょうがの効果
血流を改善する効果
みょうがの香りはα-ピネンという精油成分で、神経の興奮を鎮めストレスを緩和する効果があります。頭をすっきりさせたい、眠気を吹き飛ばしたい時などに有効です。他にも呼吸器の機能を高め、血液の循環を整える効果が期待できます。
東洋漢方では、みょうがは不眠症、生理不順などに効果的とされています。
食欲増進効果
みょうがのシャキシャキした触感と香りが夏バテの際の食欲減退に役立つ働きをします。香り成分のα-ピネンは他にも、発汗促進効果や消化促進効果など夏の悩みに効果を発揮します。
抗菌効果
みょうがの味の辛味成分には強い抗菌作用があるので、熱からの体の不調、口内炎や喉の痛みをやわらげる働きがあり、風邪予防としても利用されています。
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※参考文献一覧
薬膳と漢方の食材小事典
2019、日本文芸社 p71
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/myoga/