イランイラン　(バンレイシ科) 【効き目】抗うつ(高揚)、緩和、ホルモン分泌調整、不安、緊張など

イランイラン　(バンレイシ科)

アロマ

2023.09.292024.02.08

イランイラン　(バンレイシ科)
主な効果・効能
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イランイラン　(バンレイシ科)

【効き目】
抗うつ(高揚)、緩和、ホルモン分泌調整、不安、緊張など

バリのリゾートなどをイメージさせる濃厚な香りが人気で、香水原料としても使われています。エッセンシャルオイルの抽出中、香り成分が時間とともに変わっていくため、グレードの表現を「エクストラ」「１st.」など区別しています。心の落ち込や不安を解き放ち、多幸感や自信を与えます。エキゾチックではっきりした香りなので、好き嫌いは分かれます。インドネシアでは、古くから新婚初夜のベッドにイランイランの花を撒いておくという風習があるそうです。これは、花の香りにうっとりするような催淫作用があるからと言われています。南太平洋の島々ではココナッツオイルベースにイランイランの花を入れた浸出油でヘアトリートメントし、強い日差しから髪を守りました。タガログ語で「花の中の花」という意味を持つイランイランは、フィリピンやインドネシアなど熱帯地方の常緑高木で、カールした黄色の花びらが垂れ下がるようにして咲きます。樹高は10-20mになり、マダガスカルでは女性が花を摘みやすくするために2mほどの高さに主枝や幹を折り曲げて仕立てるそうです。フローラルでエキゾチックな甘い香りのため、高級な香水にも広く使われています。多くの有名なオリエンタル調またはフローラル調の香水がイランイランを使っており、ブレンドに独特の華やかさを与えています。

主な効果・効能

こころに
＊鎮静＊神経強壮＊抗うつ＊催淫など
過度な緊張や不安、怒りを感じる時に心を落ち着かせ、気持ちをリラックスさせてくれます。また気持ちを高揚させ、喜びや幸福感の感情をもたらしてくれる香りでもあります。アロマディフューザーで香りを拡散し芳香浴をすると良いでしょう。

からだに
＊血圧降下＊鎮痛＊ホルモンバランス調整＊皮脂調整など
イランイランに含まれている「β-カリオフィレン」という成分が、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌をサポートするはたらきを持つとされているため、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れやPMS、更年期など女性特有の症状の緩和に役立てることができると言われています。また副交感神経を優位にし血圧を下げる作用があるので、高血圧や動悸の改善に効果が期待できます。スキンケアにも効果的で皮脂のバランスを整える作用や収れん作用もあるため肌や髪の毛、頭皮のケアにもおすすめです。トリートメントオイルとして、マッサージ・スキンケアに。またバスソルトか植物油で希釈してアロマバスとして。香りが強いので、十分に希釈し、かすかに香りが感じられるレベルが丁度良いでしょう。

催淫作用
イランイランの香りには、催淫作用があると言われています。官能的な気分を盛り上げ、女性をより魅力的に見せてくれるでしょう。
男性を魅了する一面から、長い歴史の中でイランイランは媚薬のような使い方もされてきました。世界三大美女と謳われるクレオパトラも、イランイランの香りを愛した一人。ベッドの足元にイランイランの花を置いていた、というエピソードがあります。

鎮静作用
イランイランには鎮痛作用や抗うつ作用があるため、心を落ち着かせてリラックスしたい時にぴったりです。鎮痛作用は動悸や頻脈の抑制につながるので、過呼吸を鎮める効果も期待できるでしょう。さらに副交感神経を優位にし、高血圧の改善にも効果があると言われています。また、精神を高揚させる効果もあることから、イランイランの香りは「幸福感を高める」と表現されることも。

皮脂バランスを調整する作用
イランイランは、皮脂バランスの調整作用によってうるおいのある肌へと導いてくれます。どんな肌タイプにも効果があるとされていますが、特に脂性肌に効果が期待できます。その他、イランイランは頭皮の皮脂バランスの調整や、頭髪の成長を促す効果も期待できるため、男性の整髪料や育毛剤としても使われてきました。現在でもヨーロッパでは多くの人に愛用されています。

ホルモンバランスを整える作用
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つがあり、周期によって増減しながら女性特有の身体的症状を引き起こします。イランイランに含まれるβ-カリオフィレンには、エストロゲンの分泌を高める効果があるとされているため、イランイランの香りをかぐことで、生理痛や更年期障害などの症状緩和が期待できます。