マジョラム (シソ科)
ラベンダー (シソ科)
【効き目】鎮静、鎮痙、抗菌、不安、不眠、神経系の胃炎など初夏に青い花を咲かせるラベンダー。北海道の富良野にあるラベンダー畑は、初夏の風物詩として有名な観光地になっています。アロマテラピーでもっとも知られるエッセンシャルといっても過言ではなく、リナロールと酢酸リナリルを主成分とします。
ミント (シソ科)
【効き目】(ペパーミント)賦活のち鎮静、過敏性腸症候群、食欲不振、(スペアミント)鎮静、鎮痙、心の落ち着きをもたらす、口腔ケアなどメディカルハーブにおけるミントは主にペパーミントとスペアミントの2種類が活用されています。エッセンシャルオイルの成分を見ていくとそれぞれ異なる成分から構成されていることがわかり、効能にも違いが出ます。ドライでの活用が多いのはペパーミントでハーブティーのブレンドで使われたり必要に応じて処方されます。
ベルガモット (ミカン科)
【効き目】消化機能亢進、緩和、抗菌、消化不良、心身の緊張、不眠などベルガモットはコロンブスによってスペインに紹介され、そこから現在の産地であるイタリアにもたらされました。北イタリアの小都市ベルガモの名前に由来してるとされています。ナポレオン時代、香水の原料の香りとしても人気で、軽やかで嫌味のない香りが好まれ、その人気は今でも続いています。紅茶のアールグレイの香り付けには、このベルガモットが使われています。
ネロリ (ミカン科)
【効き目】鎮痛、抗うつ、不眠、不安、消化器系の不良、気分の落ち込み、興奮からの鎮静などビターオレンジの花またはつぼみをネロリと言います。17世紀イタリアのネロラ公国公妃アンナ・マリアが皮の手袋の匂いを消すためにエッセンシャルオイルを用いたことから「ネロリ」という名前で広まりました。エッセンシャルオイルは心のバランスを取り戻す作用を持ち、美容にも役立つことから女性に人気です。
ラッキョウ 【辣韭】
【効き目】整腸作用、冷え性、生理痛、神経過敏、心臓病の改善などラッキョウは梅やニンニク同様の薬効植物です。むしろニンニク以上の薬効です。ウメボシとともに血液浄化をしてくれる大切な食品の一つでもあります。日本人にはラッキョウが体質に合うものとして、昔から大切にされてきました。奇病、疫病の流行時には、昔はラッキョウ漬けを食べると難を避けるといわれたほど。ミネラル、酵素が多く、整腸、毒下しをして新陳代謝を助けるのです。腸の汚れは吸収力を弱め、血液を汚すため、肝臓、腎臓にブレーキをかけてしまう。
ラッカセイ 【落花生】
【効き目】貧血、冷え性の改善、強肝などナッツ類の中でも一番なじみの深いものはラッカセイ(ピーナッツ)でしょう。ひとつかみでご飯2杯分のカロリーがあり、栄養価が高く栄養バランスのとれた食品といわれています。ラッカセイの約半分脂肪ですが、コレステロールは含まれておらず、脂肪の約8割が不飽和脂肪酸です。ナッツ類を食べる人に長寿者が多いといわれるのも、この不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、αリノレン酸がバランスよく含まれているのに加えて、ビタミンEが血中のコレステロールを下げる働きをするため動脈効果などの成人病にかかることが少ないからでしょう。
ユズ 【柚子】 (ミカン科)
【効き目】血行促進、発汗、風邪予防、胃腸病、リウマチ、神経痛、冷え性の改善など柑橘系のさわやかな香りと、ほのかな苦味が特徴のユズ。 ユズは飛鳥時代前後に中国から渡来して日本に普及されたといわれており、古くから日本人に愛されている常緑香酸柑橘類です。冬至にはユズ湯に入る習慣も江戸時代には生まれていたそうです。
ヤマイモ 【山芋】
【効き目】消化促進、糖尿病の改善、強精などヤマイモの体力強化、病気予防効果は古くから知られていて、平安時代の医術書として今なお有名な『医心方』には、「ヤマイモを食べると気力を増し、五臓を充実させる。その結果、病を防ぎ、体も軽くなって寿命を伸ばす」と書かれている。また、正月の松の内にヤマイモをすりおろしたとろろを食べると、中風にかからないと昔から言われてきました。餅の食べ過ぎの害を抑えるための知恵と思われます。
フキノトウ 【蕗の薹】 (キク科)
【効き目】健胃、健肝、去痰、解熱など残雪の下から顔を出し、一番早く春を告げる山の幸です。全国各地に自生していますが、香りと苦味は寒冷地のものほど強いようです。市場で出回っているものは、栽培品種が多く香りは少ない。「春の血には苦味をとれ」といわれるように、春は食べ物の苦味で肝臓の働きを助けて毒消しをする時期。冬の間に体内に溜まった老廃物を外に出すフキノトウの働きは大きい。
パセリ 【和蘭芹】 (セリ科)
【効き目】眼病、歯槽膿漏の改善、動脈硬化、脳卒中の予防など古代ギリシャ、ローマでは、パセリは食中毒のクスリとして使われていたという。この特有の強い香気は、ピネン、アピオールという精油成分で、このおかげでパセリの葉には虫がつきにくい。また、腸内でも有害なバクテリアが繁殖しにくい。葉緑素も多く含まれていて、血液中の酸素成分と結びついて解毒する働きもある。