うど 【独活】
ネロリ (ミカン科)
【効き目】鎮痛、抗うつ、不眠、不安、消化器系の不良、気分の落ち込み、興奮からの鎮静などビターオレンジの花またはつぼみをネロリと言います。17世紀イタリアのネロラ公国公妃アンナ・マリアが皮の手袋の匂いを消すためにエッセンシャルオイルを用いたことから「ネロリ」という名前で広まりました。エッセンシャルオイルは心のバランスを取り戻す作用を持ち、美容にも役立つことから女性に人気です。
ラッキョウ 【辣韭】
【効き目】整腸作用、冷え性、生理痛、神経過敏、心臓病の改善などラッキョウは梅やニンニク同様の薬効植物です。むしろニンニク以上の薬効です。ウメボシとともに血液浄化をしてくれる大切な食品の一つでもあります。日本人にはラッキョウが体質に合うものとして、昔から大切にされてきました。奇病、疫病の流行時には、昔はラッキョウ漬けを食べると難を避けるといわれたほど。ミネラル、酵素が多く、整腸、毒下しをして新陳代謝を助けるのです。腸の汚れは吸収力を弱め、血液を汚すため、肝臓、腎臓にブレーキをかけてしまう。
ラッカセイ 【落花生】
【効き目】貧血、冷え性の改善、強肝などナッツ類の中でも一番なじみの深いものはラッカセイ(ピーナッツ)でしょう。ひとつかみでご飯2杯分のカロリーがあり、栄養価が高く栄養バランスのとれた食品といわれています。ラッカセイの約半分脂肪ですが、コレステロールは含まれておらず、脂肪の約8割が不飽和脂肪酸です。ナッツ類を食べる人に長寿者が多いといわれるのも、この不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、αリノレン酸がバランスよく含まれているのに加えて、ビタミンEが血中のコレステロールを下げる働きをするため動脈効果などの成人病にかかることが少ないからでしょう。
ユズ 【柚子】 (ミカン科)
【効き目】血行促進、発汗、風邪予防、胃腸病、リウマチ、神経痛、冷え性の改善など柑橘系のさわやかな香りと、ほのかな苦味が特徴のユズ。 ユズは飛鳥時代前後に中国から渡来して日本に普及されたといわれており、古くから日本人に愛されている常緑香酸柑橘類です。冬至にはユズ湯に入る習慣も江戸時代には生まれていたそうです。
ヤマイモ 【山芋】
【効き目】消化促進、糖尿病の改善、強精などヤマイモの体力強化、病気予防効果は古くから知られていて、平安時代の医術書として今なお有名な『医心方』には、「ヤマイモを食べると気力を増し、五臓を充実させる。その結果、病を防ぎ、体も軽くなって寿命を伸ばす」と書かれている。また、正月の松の内にヤマイモをすりおろしたとろろを食べると、中風にかからないと昔から言われてきました。餅の食べ過ぎの害を抑えるための知恵と思われます。
フキノトウ 【蕗の薹】 (キク科)
【効き目】健胃、健肝、去痰、解熱など残雪の下から顔を出し、一番早く春を告げる山の幸です。全国各地に自生していますが、香りと苦味は寒冷地のものほど強いようです。市場で出回っているものは、栽培品種が多く香りは少ない。「春の血には苦味をとれ」といわれるように、春は食べ物の苦味で肝臓の働きを助けて毒消しをする時期。冬の間に体内に溜まった老廃物を外に出すフキノトウの働きは大きい。
パセリ 【和蘭芹】 (セリ科)
【効き目】眼病、歯槽膿漏の改善、動脈硬化、脳卒中の予防など古代ギリシャ、ローマでは、パセリは食中毒のクスリとして使われていたという。この特有の強い香気は、ピネン、アピオールという精油成分で、このおかげでパセリの葉には虫がつきにくい。また、腸内でも有害なバクテリアが繁殖しにくい。葉緑素も多く含まれていて、血液中の酸素成分と結びついて解毒する働きもある。
ニンニク 【大蒜】
【効き目】疲労回復、血液循環、消化吸収、ホルモン分泌の促進などニンニクは、疲労回復の特効薬として、また精力がつく食品として昔から知られています。①毛細血管を広げ、血液循環をよくし活力を高める。②消化を助け胃腸の活動をささえる。③ホルモンの分泌を助ける。④寄生虫駆除や強力な殺菌作用がある。⑤ビタミンB類の吸収をよくし、細胞を元気づけ、全身の気力を増すという薬効に富んでいます。しかし、強烈な臭いは好きな人もいますが、たいてい敬遠されます。臭みを抜くためには、熱を加えると臭気をつくる分解酵素も飛び、薬効も変わりません。
ニンジン 【人参】
【効き目】 強肝、胃潰瘍、ガン予防、目の疲れ、喘息、冷え性改善などニンジンは昔から野菜の王様といわれ、ニンジン好きな人は丈夫だと言われています。志摩半島の海女は昔からの伝統食を食べ、酸素マスクなしで海に長くもぐりますが、特にニンジンを食べると海に潜った時に力がでるといいます。肝臓が強化されるからでしょう。長寿研究の近藤正二博士は、全国各地を歩いて調査した結果、岩手県の二つの村でニンジンを食べるか食べないかの違いだけで、一方、長寿村、一方は短命村になっていたといいます。
ニラ 【韮】
【効き目】便秘、下痢、腹痛の解消、殺菌、防腐作用、貧血、精力減退の改善などニラは山野に自生し、日当たりのよい庭のすみにでも植えておくと一年中次々に新芽を出す。とてもありがたい緑黄色野菜です。昔からニラを食べると体が温まり、便秘、下痢、腹痛に特効があるといわれてきました。お腹をこわした時の「ニラがゆ」「ニラおじや」は特効食です。石田三成が戦いに負けて山野をさまよい下痢がひどくなった時、ニラがゆを食べて治したといいます。