アトピー性皮膚炎
なす 【茄子】
【効き目】食欲不振、胃もたれ、夏バテ、痔、歯肉炎、浮腫み、月経痛など夏が旬のなすには暑さでほてった体を冷やす作用があります。熱を取り去るので発熱だけでなくさまざまな炎症や腫れ物を鎮めてくれます。血の滞りを解消する働きがあるので月経痛にも良いでしょう。また、胃の働きを活発にし、食欲不振や胃もたれにも効果があります。抗酸化作用があるナスニンが、免疫力をアップさせます。
なし 【梨】
【効き目】せき、痰、のどの渇き、二日酔いなど肺をうるおし、せきや痰、胸のつかえなどを鎮めます。また、口の渇きを癒します。体の熱を冷まして、ほてりを鎮めてくれるので、熱中症の予防効果も期待できます。薬膳では、アルコールを解毒する作用もあるとされるため、二日酔いの改善に良いでしょう。ソルビートルという糖アルコールを含んでいます。口に含むとスーッとした冷感があります。
とうがん 【冬瓜】
【効き目】ほてり、のぼせ、むくみ、夏バテ、下痢、高血圧など水分を補給することで体の熱を冷まし、口の渇き、のぼせ、ほてりを鎮めます。また、利尿作用があり、湿熱を防ぐため、膀胱炎、関節炎、むくみを改善します。「冬瓜」という漢字は、夏に収穫して、冬まで置いておけるからといわれています。とうがんの95%は水分です。
すもも 【李】
【効き目】排尿異常、のどの渇き、高血圧、むくみ、頭痛、めまい、イライラ、不眠、便秘、目の充血など体にうるおいを与え、水分代謝を調整し、排尿を正常化するので排尿異常、高血圧、むくみ、のどの渇きなどを改善します。体にこもった熱を冷まして、肝の高ぶりを鎮めることから頭痛、めまい、目の充血、イライラ、不眠などにも有効です。また、便通改善にもよいとされます。クエン酸などの酸味成分が疲労回復に役立ち、β-カロテンや鉄分、葉酸が貧血や月経不順を改善します。プラム(すもも)は、バラ科スモモ属の木になる果実です。
すいか 【西瓜】
【効き目】ほてり、イライラ、口・のどの渇き、口内炎、目の充血、むくみ、排尿障害など夏の食材の代表選手ともいうべきスイカ。熱を冷まし暑気を払う効果があります。口やのどの渇きを鎮める作用もあり、熱中症予防に上半身のほてりを取る良い食材です。高い利尿作用があり、排尿障害などの治療に用いられます。体内の余分な水分を排出するカリウムに加え、尿を生成するシトルリンとアルギニンというアミノ酸を含み、利尿作用にすぐれています。
ししとう 【獅子唐辛子】
【効き目】冷え、高血圧、食欲不振、むくみ、便秘など血の巡りを良くして、おなかを温め冷えを取ります。利尿作用もあり血圧を下げ、むくみを取るなどの働きもあります。消化を助け、食欲増進にも役立ちます。整腸作用もあり、便秘解決にも有効です。冷たいものを取ることが多く、体に湿がたまりやすい季節に向く食材です。カリウムが豊富で利尿を促し、血圧の安定やむくみ予防など効果が期待できます。カプサイシンという成分が体を温めて発汗を促し、新陳代謝を促進させるので、ダイエットに良いとされています。
キウイフルーツ【彌猴桃】
【効き目】ほてり、イライラ、更年期症候群、食欲不振、消化不良、吐き気、頻尿など中国原産ですが、20世紀になってニュージーランドで果物として育成されました。体の熱を冷まし、ほてりやのぼせを鎮めます。イライラなどの更年期症候群にも効果があります。また、胃腸の働きを助け、消化不良や吐き気なども改善します。
オクラ 【秋葵】
【効き目】消化不良、便秘、疲労、高脂血症など余分な熱を冷まし、体にうるおいをもたらします。乳腺炎など、熱をもった腫れや、おできなどに効果的。また、胃腸に働いて、消化不良や便秘の改善に良いでしょう。疲れた体の滋養強壮に役立ちます。水溶性食物繊維のペクチンが豊富で、便秘と下痢の改善に有効。コレステロールの吸収を妨げる働きで、高脂血症を予防します。
〜プロフィール〜
プロフィール漢方養生指導士、和漢薬膳師の立川浩次です。ここでは民間薬、薬膳、漢方養生などの知識をお伝えしていきます。日本にはそれこそ100種を超える薬草や野草のお茶があります。いわゆる民間茶です。日本列島は世界に類をみない薬草列島なのです。...
いちじく 【無花果】
【効き目】せき、声がれ、便秘、痔、乾燥肌、ドライアイ、食欲不振、口の渇き、下痢など乾燥した体をうるおし、ドライアイや口の渇きを緩和します。特にのどや肺へ作用し、のどの炎症、しゃがれ声、からせきに効果的です。解毒作用も高く、痔やおできなどに良いでしょう。食欲不振、下痢、便秘など、夏に起こりがちな胃腸炎にも良いです。水溶性食物繊維のペクチンや不溶性食物繊維が含まれ、便秘を改善します。