3月5日の漢方養生♪
外から体に入り込む病気の原因「六淫（りくいん）」
漢方では、正しい生命力「正気（せいき）」に対して、「邪気（じゃき）」があり、邪気が正気を阻害して病気を引き起こすと考えます。自然界に存在する風・寒・暑・湿・燥・火の６つの気が、過剰もしくは不足し、季節にそぐわないと、六淫として病気をもたらします。その特性を知ることは、病気の予防や対処をするうえで役立ちます。
【風邪（ふうじゃ）】
風邪の諸症状を引き起こし、皮膚・頭部・鼻・目・のどといった体の表面の症状、悪寒や発汗、震えや目眩なども起こします。春や、秋から冬に現れます。
【寒邪（かんじゃ）】
体を冷やし、気・血のめぐりを滞らせて痛みやこわばりを生みます。寒い冬に多く現れます。
【暑邪（しょじゃ）】
高熱や発汗、口の渇きなどの熱症状を起こし、脱水症状や倦怠感を招きます。夏に多く現れます。
【湿邪（しつじゃ】
関節に水がたまったり、下半身のむくみのほか、胃の不調を引き起こすことも。梅雨に多く現れます。
【燥邪（そうじゃ）】
乾いた空気が体のうるおいを奪い、肌のカサつきやから咳、便秘を引き起こすことに。秋に多く現れます。
【火邪（かじゃ）】
高温や炎症、目の充血、イライラなどを引き起こします。
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香詩乃
香詩乃
kashinolab.jp
※参考文献一覧
薬日本堂のおうち漢方365日
2021年、家の光協会
