ホーウット (クスノキ科)
【効き目】
殺菌、鎮痛、消臭、皮脂のバランスを整えるなど
ホーウッドは元々、南アメリカを中心とした地域に自生する木から得られる素材です。長い歴史を持ち、古くから現地の人々により、儀式や民間療法に使われてきました。この木から抽出されるエッセンシャルオイルは、強い殺菌作用があるとされ、古代インカ帝国では清浄化のために使われていたと言われています。今では全世界に輸出され、幅広い層から支持されているのです。
アロマとしてのホーウッドの特徴
ホーウッドのアロマは、深い森林を思わせるような、温かみのある木質系の香りが特徴です。リラックス効果が高いとされ、精神的なストレスを和らげるのに適しているため、心身の緊張をほぐしたい時におすすめです。また、空気を清浄化する効果もあるため、部屋の中で焚くことにより、快適な空間をつくり出してくれます
ホーウッドの精油は、クスノキ科の植物であるクスノキ(Cinnamomum camphora)から抽出されます。ホーウッドは主に木部から精油が抽出されますが、クスノキでホーウッド以外にも同じ学名でも、いくつかの異なる精油(変種、亜種、ケモタイプ)が抽出されます。※ホーウッドはカンファーの変種で学名に(var. linalooliferaなど)がつきます。
カンファー(Camphor)精油
カンファーは、クスノキの樹皮や根から抽出される精油です。特に古い木から取れることが多いです。カンファー精油は、非常に強い清涼感のある香りを持ち、抗菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用が特徴です。筋肉痛や関節痛の緩和、呼吸器系のサポートに使われます。
ラヴィンサラ(Ravinsara)精油
ラヴィンサラ精油もクスノキの一種から抽出されますが、マダガスカル産のCinnamomum camphoraの葉から取れることが多いです(ケモタイプ)。これは免疫力を高め、呼吸器系のサポートに効果的で、抗菌作用や抗ウイルス作用があります。
ホーリーフ(Ho-leaf)精油
ホーウッドとホーリーフはどちらもクスノキ(Cinnamomum camphora)から抽出される精油ですが、ホーリーフは主に葉から抽出されます。両者ともリナロールが主成分で似た香りを持ちますが、ホーリーフの方がややハーバルな香りが強いです。
ホーウッドの効能
心を落ち着かせるリラクゼーション効果
ホーウッドの香りは、リラクゼーション効果が高いとされています。ストレスを感じると、私たちの体は交感神経が活発になり、心拍数が上昇し、血圧が高まるなどの反応を示します。そのような状態にあるとき、ホーウッドの香りを感じると副交感神経が刺激され、リラックス状態に導かれるのです。これは、香りが直接脳の中枢に作用するため、心を穏やかにする効果が速やかに現れやすいという点が大きな理由です。
ストレス軽減に役立つホーウッドの特性
ホーウッドの香りには、ストレス軽減に役立つ特性があります。ホーウッドに含まれる成分には、リラックス感を高めたり、心地よい睡眠を促したりする働きがあると言われています。これは、ホーウッドに多く含まれる特有の成分「リナロール」が心理的な安寧感を引き起こす効果があるためです。リナロールは、ラベンダーなどにも多く含まれる成分ですが、ホーウッド独自の木の温もりを感じさせる香りと相まって、そのリラックス効果は顕著に現れます。
香詩乃
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※参考文献一覧
RECORM COLUMN
https://blog.recorm.com/fragrance/type/howood